【プロセカ】2回目の10ランをしましたの記録【イベラン】


こんにちはsiratamaです。

2023年5月20~29日に行われた、プロセカの寧々ちゃんバナー「カナリアは窮境に歌う」イベントを走り、いろいろありましたが無事TOP10に入ることができました。支援、応援ありがとうございました。

 

今回は前回から工夫したことや、新たに分かったこともあり、個人的にはいいこと悪いこと含めて収穫が多いイベランとなりました。例によって、その記録を綴ろうと思います。

…と思っていたのが3か月前……これを書いている今はもう記憶が定かでないので、適当に書きたいことだけ書きます。なんとか3周年の新ビジュ公開までに間に合いました…

今回のイベランのまとめ

基本データ(結果、時速、ラップ等)

イベント名カナリアは窮境に歌う

イベント種類:ダショ箱マラソン 寧々バナー ピュア

イベント期間:2023年5月20日(土)15:00 ~ 5月29日(月)21:00(222時間)

結果:7位(210,811,720 P)

 

走り方:🦐周回(みんなでライブで独りんぼエンヴィーをひたすらやる)

   10炊き+オート(オート曲は日による)

リアタス:3.2日程度

discord:なし(いわゆる支援鯖は立てていません)

支援:あり(少なくとも6割以上は支援していただきました)

募集方法:サークル機能による事前シフト募集&ツイ募

使用端末:Zenfone4 (Android8.0)

 

編成(先頭/内部値/総合力):130/580/36.5

イベントボーナス:+385%(本イベント理論値)

🦐1回あたりのポイント…10炊きで53000~58000程度(支援なし~フル支援)

時速:140万~160万程度(平均150万。🦐28回/hくらい)

叩いた回数:約3600回+オート

 

ラップとメモ

5/20(土) 21:00……900万(順位不明。プロセカ鯖で障害発生①

5/21(日) 21:00……3340万(前日から+2440万。11位。リアタス日①)

5/22(月) 21:00……6520万(前日から+3180万。6位)

5/23(火) 21:00……9470万(前日から+2950万。6位。プロセカ鯖で障害発生②

5/24(水) 21:00……1億1370万(前日から+1900万。6位。リアタス日②)

5/25(木) 21:00……1億3020万(前日から+1650万。6位。体調不良で失速)

5/26(金) 21:00……1億5640万(前日から+2620万。6位)

5/27(土) 21:00……1億7600万(前日から+1960万。7位。リアタス日③)

5/28(日) 21:00……2億(前日から+2400万。6位)

5/29(月) 21:00……2億1081万(前日から+1081万。7位)

 

ざっくり感想

今回は2回目の10ランでした。結果としては10ランには成功しましたが、途中体調不良が発生し、息が苦しくなり、叩き続けるのが難しくなってしまい、目標としていたポイントを大きく下回っての着地となりました。眠気とか吐き気も耐えられていたかというとそうでもないですが、息苦しいというのが新感覚で、結局寝て回復したのですが、こればかりは耐えるのが苦痛で心を折られてしまいました。このとき夜間もやってる病院に駆け込んで、特に異常もないからよく寝なさいってマイスリーもらって帰ったんでした。

これで自分の限界が分かったと思ったのですが、1年前のイベランでは同じことにはならなかったので、これは歳食ったことによるものか、走り方が悪かったのか、結局分からずじまいでちょっともやもやしています。ただ色ランと10ランの違いがよく分かったことは収穫で、もし私が次イベランをするときも、色ではなく最高10ランでがんばりたいと思います。

また今回シフト募集を取り入れてみたのですが、いろんな方に支援していただいた半面、ツイ募にはツイ募の魅力があるなあとも思ったりして、体調不良もあり、後半はツイ募メインになってしまいました。なんだかんだツイ募の気楽さは私にあってるなあとも思います。もし次があるならやっぱりツイ募かなあ…

今回、イベントの予測が割とばらけていたと思います。4月末のチアフルがニーゴ箱限で、4月のダショちゃんでは、5月にダショ箱があることしか分かりませんでした。そしてその告知PVが寧々と断定しづらい感じ。つまり、「5月中旬と5月下旬のどちらがダショ箱なのか」「ダショ箱は誰バナーなのか」ということで、今回走った方の意見も分かれていたように思います。私の希望は下旬だったので希望が叶った形ですが、中旬予想、中旬希望の方にとっては逆風でした。もし中旬だったらリアタスが2日くらい増えていて10ランはあきらめていたと思います。その場合は20ランにして、前回はTOP10、今回はTOP20って感じにしていたと思います、むしろその方がお金使わなくて平和だったかもしれません。

そういうことがあるので、時期とバナーを明示してほしいです、それくらいできるしやっても誰も困らないと思いますがね。

使ったお金等

途中計算等はしていませんが、3600回10炊きで叩いたらだいたい36万円、オートもあるのでもう少しあるかも。編成はKAITOのスキル以外はマックス(KAITOはSLv.3止め)で、マスランで純結晶25個、スキルで純結晶22個分の出費でした。あと種も全然足りていなかったので、純結晶10個分くらいのカケラを種に交換しました。純結晶は貯蓄があったので、今回課金したわけではないです。

ガチャは200連の仮天井でKAITOと交換しておしまいにしたので6万円。

なのでそこまでたくさん課金してないはずなのですが、この月の課金額は70万超えてましたね…にゃんこ大戦争を始めたからか?でもまだそんなに課金はしてないはず…おかげでその後の生活と課金が苦しくなりました。

今思い出した、4末のニゴルカ150%で天井引かされたのと、GWの悪ノ復刻のおかげでかなり削られていたのでした。

※仮天井…本来は300連で交換できるが、10連につき1枚と交換できるガチャシール券が10枚あれば200連で交換できるので、ガチャシール券が10枚以上あれば200連が天井となるので、これを仮の天井と呼んでいる、はず。

得たアイテム等

メモってませんでした…(反省)

実は種がイベ開始時は足りなくて、種-500個からのスタートでした。なんせピュアは唯一雫すら使ってなかった属性でしたからね…正直一番嬉しくない属性でした。途中で種使って、最後は1330個まで貯まったので、イベント中に1800個くらい稼いだことになるかと思います。前回同じ10ランで2200個だったので、前回よりも叩いてない感じでしょうか…10日イベだし叩く回数も多かった気がしますが、記録が間違っているかもしれないです。

キズナがけっこう上がった気がしますが、寧々を先頭にできない(先頭100なので…)ので、類と寧々を55、えむと寧々を55、ルカと寧々を46まで上げて、途中から類とえむを上げ始めたところで終わりました。10炊きだとキズナ経験値は3750入って、3600回叩いたので、キズナランク30以上はだいたい1上げるのに30万必要なので、キズラランク45回分の経験値を得たことになります。こうしてみると1回10ランするくらいでは1組キズナランク55に上げるのもなかなか大変だなあと思いました。

今回のイベランで試したこと

discordを使わずにシフト制(スプレッドシート&サークル機能)

私はいわゆる鯖周回、支援鯖というのは苦手で、なんとかdiscordなしで同程度の効率を出せないものかと常々考えていました。結論私には無理だったわけですが、改めて鯖周回というのは効率的だと思います。最終的な獲得ポイントとしては、鯖に依存するよりはランナーに依存するものだと思いますが(鯖使ってもやすやす色ランできるわけではない)、やっぱり募集に時間がかからないというのは大きなメリットだと思います。(そのための根回しやら調整は大変だと思いますが)

というわけで、discordの代わりになる方法はないかと思って今回やってみたのは、Twitter(名前Xに変わっちゃった)のサークル機能とスプレッドシートを組み合わせたシフト制導入です。

なんてことはない、要するにdiscordは(走るための最低要件として)シフト表が決まっていて、時間になれば支援者がきてくれる、という状況を作り出す役割があると思うので、それらを他ツールで代用しよう、という発想でした。

これにより、支援していただいた皆様には大変なご不便ご迷惑をおかけすることとなり、大変申し訳ありませんでした!

実際に使用したスプレッドシート…の名前を匿名に変えたもの(要するにコピー)を紹介します。

docs.google.com

 

シフト募集をTwitterのサークル機能で行って、リプやDMでシフト入れるよって伝えていただいた方のシフトを「全日程」シートに入れていくと、日別のシートに反映されるので、確定済シフトをまたTwitterのサークル機能で公開して、空いているシフトについてはサークルの内外で追加募集して…という感じです。

 

discordにしてもなんにしても、人脈がものをいうなあとしみじみ感じますが、私は交友関係は狭く浅くがモットーで(要するに陰キャ)しかも他の方の支援に行ってるかっていうとそうでもないので、本当に支援に入っていただけた方は貴重な(気まぐれな?)方です。お返しはいつか必ず…

さて、この仕組みのおかげで、ほぼシフト通りに支援の方にきていただき、募集のための時間はかなり節約できました。しかも支援編成で、場合によってはアンコも取っていただいたので、ポイントは激うまでした。完全野良の場合、ポイントは53000を下回ることもありましたが、逆に完全支援だと安定して58000を超えました。つまり支援様おひとりにつき+1000ポイントくらいの効果があって、こうしてみると支援の大切さも身にしみます。

フル支援をもらったときはボーナス+385%で58000を超えます

ここまで書くと一見いい感じに見えるのですが、ところがどっこい、これで運用するのはかなり厳しかったうえに、discordと比べて支援してくれる方の手間をかなり取らせるような結果となってしまいました。

まずサークルの仕様を勘違いしていて、サークルツイートはRTや引用RTができないため、一つのツイートをツリーのようにして募集するのが難しいことと、そのため募集が分散して管理しづらく、それは支援してくれる方にとっても同様だったかと思います。そうなると、次にリプやDMをいただいてシフト表に転記する漏れや、記入しましたという告知もバラけてしまい、結局どれが最新の情報なのか分かりづらくなってしまったと思います。

一応スプレッドシートが最新の情報で、ここに書かれていないことは私が把握していないことというのが理屈ではありますが、おそらく皆が皆そう使い慣れているわけでもないスプレッドシートを、これが正だから確認しろというのはかなり傲慢だと思います。あと🦐叩きながらだとなかなか難しいことと、手元にあるChromebookではスプレッドシートの編集がものすごくしづらいこともあり、反映タイミングもまちまちとなり、自分の首を絞めるような感じだったなあと思います。まあ忙しいことはよいことだとも思いますが、ちょっと苦しかったかなと思います。

結局、このスプレッドシートの運用は5/26(金)で破綻して、この日以降更新がなくなってしまいました。手が追い付かなくなったことより、体調が悪くなって勝負を半分降りてしまったため、シフトを入れてもらってからキャンセルを連発してしまうより、ツイ募メインの方が迷惑かけないし気楽にできると判断したこともあります。

結論として、サークル機能+スプレッドシートでのdiscordの代用は、できなくはないけど、discordでできることに制限をかけてわざわざ不便にした感じなので、縛りプレイとか好きな人にしかお勧めできない感じ、ということでした。とはいえやってる本人は楽しかったですがね! 怖いので支援者の方の感想は聞いていません。

今回のイベランで気づいたこと、事件等

siratamaから見た色ラン(TOP3)との差

これが一番書きたかったことです

私は最初から10ラン予定でしたが、初日だけ見れば、正直色ランとタメを張れる条件はそろっていたはずでした。具体的には、最初の6時間で一瞬でも1位になれることを期待していて、そのための編成、支援体制を準備していたつもりだったのですが、結果は4位にすら届かないということになりました。客観的に色狙いの方は今回4人いたため、その4人には最初の6時間ですら完全敗北でした。222時間(10日イベ)では言わずもがな…

話はそれますが、今回の色段狙いのバトルは史上類を見ない激戦だったと思います。普通はイベント中盤でほぼ順位が決まっていて、誰かしら勝負を降りているものですが、このイベントではおそらく最後まで誰も降りなかったように見えます。本人談を聞いたわけではないですが、本当にこのイベントのボードにいられたことは誇らしいです。どれだけ激戦かは最終結果を見れば明らかでしょう。(私が色ランしたわけではないのに語る)

 

さて、話を戻して、最初の6時間ですら私は勝てませんでしたが、その理由が分かったことが、今回のイベントでの収穫でもありました。

分かる人には分かる話で、しかも別にそんなこと気にする必要もない方が多数なのだと思いますが、私が色ランナーに初速ですら勝てない理由、それは端末性能です。

私がこのとき使っていた端末はZenfone4で、発売は2017年だったようですが、私は2019年に買いました。もう4年使ってるのか… 正直性能的に文句はないと思っていたのですが、すでにプロセカの推奨端末からは外されています。

なぜ端末性能がイベランと関係あるのかというと、🦐周回のような回数勝負になると、ローディング時間が致命的になるからです。もっと言えば、曲が終わってから次の曲が始まるまでの時間が、自分そしてメンバーの端末性能に大きく依存します。

初日の21時(つまり最初の6時間)で、1位は1030万、2位が1000万、3位が990万と、これでも少し差はありますが、siratamaは900万でした。手元に最初の2時間のスクショが残っていますが(スクショ撮る暇ないやろってのはおいといて)、ここでも2位が330万なのに対してsiratamaは305万だったので、やはり上位と比べて1割ほど時速が足りてません。

この差がどこから生まれているのか、当時ははっきり分かりませんでした。色ランともなるとさすがに支援体制はガチだろうと思いますが、🦐1回あたりの差はそこまでなかったと思います。おそらく1位でも58500くらいだと思いますし、私は平均57000くらいだったので、これでも3%くらいしか差はないはずです。

ではなぜ10%の差になっているかというと、単純に回数の差が出ているということになります。時速で考えると、私は150万、1位は170万で、1時間あたり20万の差が出たことになりますが、これが🦐3回分くらいの差になっています。🦐周回はどれだけがんばっても1時間30回(つまり2分で1回)が限界で、色ランナーはこの速度を維持することができています(今回のイベントに限らず、マラソンで初動6時間で1000万超えてくるのはそれができていると予想されます)。しかし私は、せいぜい1時間で28回程度しか叩けていませんでした。これが大きな差になっているということでした。

Zenfone4ってそんな遅いの??っていうと、自分で使っている分にはそうは思いませんが、なるほど他の人と比べると遅さが目立ちます。自分がどれだけ入室を早く(つまりボタン連打を早く)しても、自分が一番画面暗転から戻ってくるのが遅いときがよくありました。

実はこのイベントの後、端末性能が悪いと支援にも影響が出ると思い、Zenfone8を買いました。Zenfone8は2021年発売で、2023年9月時点で推奨端末にも含まれています。指紋認証がカスで、カメラがむき出しになっているところが非常に気に入らないですが、性能的には悪くないです。(たまに処理落ちするのはアプリが悪いのか端末が悪いのか分かりませんが)

Zenfone8で🦐周回してみると、Zenfone4との差は一目瞭然でした。画面暗転から戻ってくるのが自分が一番遅い、という状況はほぼありません。細ロングノーツも入りやすい気がするし、プロセカやるにはまあまあの端末だと思います。ある方をこの端末で支援したとき、確かに1時間に30回🦐を叩くことができました。私がこのペースで走ることができれば、時速は57000×30=170万となり、時速で負けるこということは防げたと思います。

こうしてみると🦐周回というのは、鯖ランでもツイ募でも、「みんなでライブ」でやる以上、周回効率というのは端末性能が一番低い人に依存する、という残酷な現実が見えてきます。「高速周回」の大切さは前回のイベランで学んだことの一つですが、そもそもの端末性能はすぐにどうこうできるものではないので、イベランしようという方は確認ポイントかもしれません。しかし自分の端末性能がよくても、だれかの端末性能が悪い(あるいは入退室が遅い)と、残念ながら🦐周回では効率に直結してしまうので、特に色ランの方はその問題もクリアする必要があるのかと思うと頭が下がります。

でも多分多くの人はそんなこと気にしないと思っていて、おそらくiOSユーザが大半と思われるので、iPhoneiPadではこの手の問題は起きづらいのではないかと推測しています。こんなこと気にしてるのはAndroidユーザだけですかね…?だがそれでも私はAndroidを使う。

ちなみにチアフルではあまり気にする必要はないと思います。そもそもマッチングが運だし、選曲もランダムなので、再入室の早さが効率に与える影響は微々たるものになるでしょう。そういう意味でも、チアフルは走るのに向いていると思います。

というわけで、初動6時間で勝てないのだからいわんや10日イベをやというところですが、仮に私がイベント期間中全部休みがもらえたとしても、毎日高時速を維持したまま21時間以上叩き続けるのは無理なので、本当に色ランはすごいと思いました。

1枠補正と端末性能の関係(不正確)

※不正確なので、そんなのもあるの、くらいに読み飛ばしてください。

これについては自分の理解も正しくないので詳細は書きませんが、このイベントの前に、そんな記事を書いておられる方をとある方に紹介いただいたことがきっかけで知りました。端末性能(と回線速度)が1枠補正となんの関係があるのかということですが、Zenfone4とZenfone8で🦐周回をしてみてよくわかります。(そもそも私は1枠補正の意味を正確に理解していなかった)

一つ言えるのは、スキルの発動タイミングというのが、1枠のタイミングで固定される、ことは事実なのだろうと思います。普通に考えれば、1枠は1枠のタイミングで、2枠は2枠のタイミングでスキル発動し、そのタイミングというのは曲に依存する、というのが自然かなと思いますが、このゲームはそうではないようでした。結論を言うと、1枠の端末性能が低いと、2~5枠のスキル発動が遅れることになる、という理解です。これはスキル巻き込みに影響するため、2~5枠のスコアが下がりやすくなる=アンコが取りづらくなる、というカラクリ、という理解ですが、不正確なので正しい記事を参照してください。(記事放棄)

イベント当日は私はZenfone4だったので、要するに端末性能が低い状態でした。そこで1枠ではなく2枠(当時はまだスキル発動順が枠順固定という不具合()が発生中だった)に移動していましたが、それによって効率が上がったかどうかは分からないのでなんとも言えませんが、理屈でいえば私はスキル巻き込みがやりやすくなったはずで、1回あたりのポイントは増えやすかったはずです。しかし枠順が全員のローディングにも影響があるようなことを指摘され、結局どうするのがよいのかは分からずじまいでした。ただ、多分1枠は端末性能がよい人が入るのではないいのではないかと思っていますが、どうでしょう。(スキル発動順の不具合()が直っている今でも1枠(ホスト)が特別な扱いなのは変わらないため)

ところで、先の1枠補正についてのような大切なことを書いてくれる記事(私ではない)って、めちゃ拡散されるのかと思えば、プロセカにおいては全然そんなことがないようで、探してもすぐ見つかるというものではないように思います。客層の違いでしょうか… 世の中的にも最近はブログ等よりも動画の方が力入れられている感じがしますが、動画は検索してもひっかかりにくいし、私は文章の方が理解しやすい(というか1回で理解できないので何回も読む)ので、文章で書いてくれる人は本当に信頼できる人です。一応そういう目的でこのブログも書いています。(記録に残るように)

自分の限界

イベント始まって早々に色ランナーとの差を思い知ることになったのですが、中盤では自分の体力の限界も思い知ることになってしまいました。

まあ若い人には関係のない話かもしれません。そもそも私は48時間起き続けることもできないことは分かっていたので、スタダが48時間と言われる色ランナーの方に比するまでもないのですが、1日合計3時間の睡眠時間を確保できれば10日イベでも走り切れると思っていました。

しかしイベント中盤の5/25(木)に事件が起きました。その前日がリアタス日で、20時に帰ってきて遅れを取り戻そうとしていたときでした。なんかイミワカンナイんですが、あくびが出なくなったのです

 

これまでは眠くてもあくびが出れば安心と思っていたのですが、そのあくびが出ず、息苦しい感覚だけが残ってじわじわ苦しい感じになってしまいました。

 

結局このじわじわ苦しい感じに耐えられず、シフトカットさせてもらい、夜間もやっている近くの病院に行くことにしました。この時点ではおそらく順位は6位で、5位以上は稼働がものすごく完全に心抓まれた状態(ゲンスルーライン形成)で、一方で10位ボーダーは離していました。(前日21時時点で私は約1億1000万、10位は8900万くらい) なのでここで倒れるみたいな大問題を引き起こすよりは、休む方を優先しようと思っていました。

まあ夜中3時にイベランが原因で病院に駆け込むっていい迷惑だと思いますが、許してください。熱計ったり血中酸素濃度を測ったりしましたが特に異常はなく、先生から「効かないけど飲んでみて」とマイスリー睡眠薬)を渡されました。

 

睡眠薬のおかげかわかりませんが、この日は6時間ぐっすり眠れました。起きた後であくびも出だして、あくびが出せることがこんなにも幸せなことかと喜びをかみしめていましたが、仕掛けたはずのオートは1回も動いてませんでした。

その後ペースは落としつつ、酸素不足が原因かもしれないと思い携帯酸素や精神を落ち着ける漢方?みたいなものを買ってきたりしましたが、効果があったのかどうかもよく分からず、しかし叩くのをやめるほどに苦しむことはなくなりました。マイスリーを飲んでも3時間で起きることはできました。やっぱり効かんのか…?

自分のツイートを振り返ってみると、その後もあくびは出たり出なかったり、少なくともイベント中は完全回復するということはなかったようです。結局この現象は精神的なものなのか、実際に体に異常が発生しているのか、今でもよく分かりません。

思えばあくびが出なくなった前日も、2時くらいでプレイしながら寝落ちしてしまっていたので、兆候はあったのかもしれません。とにかく私は眠気には耐えられなかったし、耐える覚悟もなかったということを痛感しました。

これは悪い意味だけでなく、私には10ランが性に合っていて、一番楽しめるランということが分かったので、気持ちが楽になったというよい意味もあります。色ランがうらやましいわけではないですよ、ええ、うらやましいわけではないですとも、ええ。

あ、ちなみに携帯酸素(酸素ボンベ)ですが、高校の頃、酸素を吸いすぎて倒れた子がいたので、吸いすぎは注意です。

プロセカ鯖障害?イベント期間中2回も??告知なし???

これ、今これを書いている2023年9月23日現在でも一切触れてないのですが、5/20(土)と5/23(火)の夕方~夜にかけて、部屋が解散されまくる障害が発生していたはずです。

 

 

 

 

 

私の部屋だけの問題ではなく、他でも発生しています。イベント走ってた人間は絶対忘れない障害です。日曜はコネライがあったので、土曜はその影響かもしれないと思いましたが、火曜の障害は言い訳の余地もないです。こういうのをしらばっくれるのが一番気に入らないです。走った人間は絶対に忘れない

やっぱり野良は野良の楽しみがある

体調を崩した後は、シフト募集を打ち切って、ほとんどツイ募や野良で叩きましたが、やっぱり野良も楽しいものだと思いました

まあたまには楽しくないこともありますが、変わった人との出会いだったり再会だったり、新しい繋がりが生まれたり、一緒に走っている感覚になったり、イベラン中はそんなことが楽しいと思えるようになります。ガチガチにシフトで固めるとそういった出会いはほぼなくなってしまうので、ふらっと野良をやりたくもなってしまうのです。心が弱い証左ですね。

誰との出会いがよかったというのはいろいろあるのでおいといて、衝撃的という意味では、5位の方のお部屋に入ったときと、close gameのキズナ称号つけてる方が支援編成で戻ってきたときにモモリンが先頭だったときはちょっと笑いが止まらなかったです。いやはや本当に頭が下がりました。私もポイントに余裕ができてからは先頭150%にしてプチ支援したりできて、その辺も野良の醍醐味かなあと思います。

こういうのもあって、すごく個人の願望を優先させると、10ランが(金銭的な問題を除けば)一番楽しめる、という結論になったのでした。寧々ちゃんバナーはボーダーはそこまでやばくないですからね、今回の色は激ヤバでしたが。いや色はどのバナーでも激ヤバか…

ついでに、都市伝説と思われている、なぜか支援で入ってきてくれる野良の人は存在するらしいですよ(ありがとうございます)、それも何人も。。ありがたいことですが、その生態は謎に包まれている……

今回準備した便利グッズ、食べ物等

前回の反省も踏まえて、いろいろ用意したつもりでした、が……

  • 目薬:やっぱり眠気を覚ますにはこれがよいです、がそのうち効かなくなりますね…マツキヨのワコーリスFXクールと、もう一つちょっと高そうなやつを買いましたが、効果は謎。。
  • 辛辛魚(おかき):例によって辛いものを用意したのですが、これはマジで辛かったやつ! 度胸星の大辛せんべいはこんな感じだったのだろうか。度胸星、お勧めです。
  • カリカリ梅:これ結構いいなあと思っていて、少なくとも口に含んでいる間は寝ないです。かの有名なキリートレモンと同じような効果かも…?
  • アイマス:これは絶対あった方がよい、というかイベラン関係なく僕にとても必要なアイテムでした。これがあればぐっすり1時間半眠れました。感謝。100均ですが
  • 冷やして首にまくやつ:クールリングというやつで、冷蔵庫に入れてると凍った感じまで冷えるやつで、冷えたら首に巻いて体温を冷やす、という使い方をするもののようなのですが、いまいちフィット感がよろしくなく、ないよりはいいかも…くらいの使用感でした。
  • カフェイン:今回、エスタロンモカ(錠剤)とカフェクール500(粉みたいなやつ)を買ってみました。実は会社の研修会とかで事前にこっそり使ってみたのですが、眠い話は眠い!ってことで効果は不明… ただし、カフェインを取りすぎると気分が悪くなるので、ちょっとお勧めしづらい感じでした。多分ZONEとかも飲んでたのでその影響ですね… カフェクールは水がなくてもそのまま飲める(口の中でサッーと溶ける)しおいしいので、ちょっと高めですがお勧めです。
  • 湿布:ぼく寝っ転がりながら叩くのが通常スタイルなので、首が痛くなりがちでした。その首に貼るのはまあ普通の使い方なのですが、めっちゃ眠くて目が開かないときに湿布を顔面に貼り付けると、めっちゃ目がぱっちり開くという裏技を発見しました! これが一番の収穫でしたかね…ただし息苦しさには勝てなかったです。あとご利用は自己責任でお願いします。

 

 

 

  • お供の動画:例によって社築さんのイベラン動画をずっと見ていたのですが、今回はひたすら🦐を叩く生放送をされていたようで、これを流しながら自分を🦐を叩くと、一緒にイベランやってる気分になれて楽しかったです。切り抜きじゃなくて垂れ流しのやつで、ずーっと🦐叩いてるので勝負してる感覚にもなれるので、話し相手もいない孤高のランナーの方にはお勧めです! けっこうそういう人いると思います。

www.youtube.com

 

余談ですが、社築さんのイベラン放送、私はとても意義のあるものだと思っています。確か社築さんはその目的を「イベランを追体験してほしい」と語っていたと記憶しています。私がこうしてイベランのブログを書くのも同じ目的で、イベランというものの実態を知ってほしいということがあります。よい意味でも悪い意味でも。私のブログを見ても追体験はできないと思いますが、社築さんの放送はまさに追体験というか、何なら一緒に走っている感覚を味合わせてくれます。それくらいイベランにはエネルギーがあり、人の心を動かす力があると思います。なので、お勧めです。

 

最後に

体調不良で支援いただいた方に迷惑もかけてしまいましたが、一応自分にできることはやったつもりで、当初の目標である10ランもまあなんとかできましたということで、僕は楽しかったです。正直やってることは苦行以外の何物でもないと思っています、だって高い金払って体力すり減らして周りも巻き込んで、まるで胡散臭い自己啓発セミナーみたいなものです。でも自分が変わらないまでも、自分の限界には向き合うことにはなると思います。なかなかそういう経験は日常的にはないものだと思うので、私にとっては貴重かなと前向きにとらえています。(自分にストイックな方にとっては日常的なものなのかもしれません)

自分のことだけ言いましたが、支援していただいたり、新しい出会いがあったりというのも、私はそんなに人間関係を求める人間ではないですが、やっぱり嬉しいものです。必ず仕返し…もといお返しをしようという気持ちになります。とはいえ二度と走りたくないですが。

最後にまだ貼っていないツイートをぺたぺた貼って終わりにします。名前普通に出ているものもありますが、ボードは誰でも見れたってことでご了承ください。ここまでお読みいただき大変ありがとうございました!

イベラン中のツイート集

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポイント調整のお供

いつもお世話になっています。

 

【プロセカ】イベランしてTOP10に入れましたの感想

こんにちは、siratamaです。

2022/6/20(月) 15:00 ~ 6/28(火) 21:00にかけて行われたイベント『絶対絶命!?アイランドパニック!』を走って、なんとか10位に入れました。

イベランは初めてでしたが、とても多くの方に支援や応援をいただいて、今思えばとても楽しい9日間でした。とはいえ、つらいことや大変だったことも多くありました。もし今後イベント走ってみようと思われる方のために、いろいろと書き残しておこうと思い、記事を書きました。

改めて、イベランに関わっていただいた全ての方に感謝します。ありがとうございました。

 

 

イベント概要(絶体絶命!?アイランドパニック!)

公式Twitterより。

 

イベント名:絶対絶命!?アイランドパニック!

バナー:草薙寧々

形式:マラソン

日数:9日間(198時間)

 

いわゆる普通のイベントで、みんなでライブで独りんぼエンヴィー(通称エビ、🦐)をひたすら叩くのが最高の時間効率となります。

私はプロセカ歴がそんなに長くなく、そこまでよく知らないのですが、寧々ちゃんは人気が…みたいな(信じられない)話を小耳に挟んだりしていたもので、もしかするとボーダーは低くなるかも??とかありえない幻想を抱いていましたが……

イベント結果

10位 180,000,000 P

6/28(火) 18:42にポイント調整して終わりにしました

 

 

元々は100ランくらいのつもりでしたが、スタートダッシュで思ったよりがんばれたので、3日目くらいで10ランに切り替えました。そこから先が思うようにいかず(というか他プレイヤー様の追い上げがものすごく)最終日まではひたすら追う展開で苦しかったですが、心と体と金の競り合いと折り合いの結果、10位をいただくことができました。

10位ボーダーという観点で見ると、最近のイベントだと2番目に高かったようです。(1番は『THE POWER OF UNITY』の220,001,112 Pだと思います。)誰だよ寧々ちゃんイベのボーダーが低いとか言ったやつ!

ボーダーの高い低いは、日数もさることながら最近マスランのボーナスが上方修正されたり総合力の上限が増えたこともあって、他イベントとは単純に高い低いは比べられないと思いますが、走っていた身としてはこの上なく苦しかったです…でも10位ボーダーより20位ボーダーの方が激戦だったようで…本当に走者の方はお疲れ様でした。

イベントの走り方・スタイル等

おそらくランナーの方それぞれで走り方があると思います。私はイベランは初めてだったこともあり、そのあたりのことはよく考えず走りました。

 

職業:社会人(一人暮らし)

プロセカ歴:リリース後1ヶ月+2022年3月~

休み:9日中5日(4日は仕事、ただし1日は裏技使用。有給ゼロ)

リアタス:仕事+1時間ほどWeb会議等

端末:Zenfone4(Android8.0.0)+Chromebook(ツイ募兼動画観賞用)

曲:🦐周回(独りんぼエンヴィー周回)、仕事の休み時間はそろんぼ

焚き数:10焚き(ライブボーナス10使用)

募集方法:ほぼTwitterでの募集(フォロワーの方の支援あり)

睡眠時間:1日平均3時間くらい

ポイント時速:平均140万程度(🦐1匹で平均52,500前後)

暇つぶし方法:TwitterYoutubeニコニコ動画(おとわっか)

 

という感じです。有給なしでどうやって休みを増やしたのかというと、イベント期間の前後の休みをシフト移動して寄せた感じです。

俗に言う「支援鯖」というのは利用をせずに走りました。これについては後述しますが、フォロワー様の支援を多くいただけたこともあり、効率としては大きくは変わらなかったと思います。

以下はイベントが始まる前に立てたスケジュールです。半分ネタのつもりで書いたのですが、実際はもっとやることになりました。おまかせで楽しくイベランできる、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました

最後の調整以外はほとんど🦐しか叩いておらず、🦐を叩きながらご飯もトイレも済ませるような感じでした。🦐叩く→ごはんの封を開ける→🦐叩く→箸を取り出す→🦐叩く→一口食べる→🦐叩く→一口食べる→…みたいな、そんな生活でした。それでも最終日のお昼までは、自由な時間はほぼ全て🦐につぎ込んだと思います。

ちなみに、ごはんは主に缶詰を買い込んでいたのですが、缶詰はやめた方がよかったです。すぐ食べられるしおいしいのですが、缶を洗う時間がなくて、けっこうそのまま貯めちゃう感じになってよろしくないです。ひどかったのがイカの煮付けで、煮汁を飲むわけにもいかず、でも洗う時間がないのでダンボール箱の上に置いてたら、トイレに行くときに蹴り飛ばしてしまってイカの煮汁が床に散らばって非常にイカ臭くなったので、とにかく缶詰は食べやすいもの以外はお勧めしません。一番おいしかったのはホタテの貝柱の缶詰です、ちょっと高いけど。

 

イベランで得たもの・失ったもの

TOP10称号いただきました
得たもの

称号等の報酬は言わずもがなで、イベランの過程で得たものをいくつか紹介します。(おおよその数です)

  • ランク:326 → 398(+72)
  • ラクルジェム:513 → 12,165(+11,652)
  • 魔法の布:1,216 → 20,004(+18,788)※イベ中に3,000ほど使用
  • ふしぎな種:183 → 2,505(+2,322)※イベ中に250使用
  • コイン:2,097,950 → 31,682,400(+29,584,450)※イベ交換分は除く
  • KAITOのリーダー回数:691 → 4,063(+3,372)

ラクルジェムや布はイベ中にいくつか使ってしまったので正確な数は分かりませんでした…練習用スコア(初級)も20万枚くらい集まったのですが、スクショを撮り忘れていたため集計はしていません。

これだけアイテムが稼げると、当面アイテムで苦労はしなさそうです…と思ったのですが、もう布が枯渇気味です…もってた星4を片っ端から練習して特訓してサイドストーリーを見ていくとどのアイテムももう残りわずかという具合です。

  • ハッピーの編成強化

それはそうなのですが、新バチャスキルのKAITOがハッピーだったので、ハッピーを強化したいと思っていたところに今回のイベントがあったため、編成はかなり強化しました。

最初は様子見でマスターランク1止めとかにもしていたのですが、途中から10ランに切り替えるとき、悔いのないようにとマスランとスキルを全強化したのでした…

 

あと特別に得たものとして

  • イベランを通じて得られた交友関係

があります。私はTwitter募集(ツイ募)メインで、ごく少ないFFさんに支援してもらいながらTwitterで空き枠を募集するような、そんな走り方でした。一応いつ走るかは前述のスケジュール表で表明してはいましたが、募集するタイミングは完全にその時の状況によりけりというような、かなり適当な募集でした。それでも何度も来てくれたり、果てはなぜか支援したいと申し出てこられた(よく分からない)方も複数おられて、世の中本当によく分からないものだなあと思います。(もちろん最大級の感謝を!)

イベントが終わった今でもTwitterで繋がったり、一緒に遊んだりできていて、イベントってそういう効果もあるのかなあと漠然と考えています。(とはいいつつ、私は人間関係は明確に不得意なので、それがいいことかどうかはなんともしっくりきませんが…あ、いや嫌いとかそういうことじゃなくてですね、なかなか難しいのです。)

  • どれくらい走ればTOP10なのかという肌感覚

意外と馬鹿にできないのが肌感覚、いわゆる経験値というやつです。今回かなり個人として無茶をしましたが、例えば100位ボーダーは10位ボーダーのだいたい半分程度なので、100ランをしようと思えば、今回の半分の時間を使えばよいということがなんとなく分かりました。編成や焚き数を落とす場合は、もう少し時間を増やすような調整をすればよさそうです。まあ走りませんが。とはいえ、寧々バナーは当分こないでしょう!HAHAHA!

失ったもの

さて…ゲーム内で得たものは大きかったですが、失ったものはそれ以上に大きかったです。

  • 課金56まんえん(へんせいきょうか22まんえん+はしる石34まんえん)

あれ、いろいろ書けると思ったけど、要するに金でした、金を失いました…

編成強化で22万円と書きましたが、実は寧々バナーがくることはかなり高確率で予想されていたので、その前のイベント(まふゆバナー)で純結晶を集めておいたのですが、そこで14万円ほど使っているため、実質編成強化に36万円程度ぶっこんだことになります。いやニーゴレンきゅんがかわいかったのでその14万円はどうでもいいですけどね。ところでニーゴレンきゅんの特訓前の衣装が未実装なんですけどそれは大丈夫なんですかね。(ところで、今回はハッピーは本命でしたが、ミステリアスだった場合は最悪イベランをあきらめるまでありました。元々ダショハッピーで支援編成を組もうとしていたので、今回ハッピーに投資できてよかったですが、ミステリアスの場合本当にこのイベントのためだけに投資することになり、それに踏ん切りがつかない可能性もありました。)

走る石は、単純にKAITOリーダ回数が3,372回増えていて、そろんぼはえむちゃんリーダーにしたりもしてたので、3,400×100=34万円(実際は10,000円で石10,500個なので、33万円くらいかもしれない)という単純計算で求めています。

おそらくですが、🦐1発のポイントは、上位勢とそこまで差はなかったはずです。(私は最高54,000P) むしろ(焚き数または編成の理由で)それよりも少ないポイントで周回されていた方もおられたと思います。それでも自分の自由になる時間をほぼ全て🦐に捧げて、10焚きでやっと10位だったので、これが最低限の出費だったと自分を納得させています。(TOP3はおそらく走る石だけで40万円超コースではないかと思います)

 

イベント最終日の朝にカード限度額を超えて決済不可になったときはちょっと焦りました。幸い現金が家に残っていたので、オートメルトにしてコンビニにダッシュしてぐぐぷれを買いに行きました。

最終日の8:32に石が補充できず、コンビニに走りました

 

その他いろいろ雑記

ここからは、イベランを実際にやってみて、気づいたことや途中のラップ等、いくつかの話題ごとに小分けにして書いてみます。(ここからがブログに書きたかったことになります)

🦐周回について

正直言って、イベランをやる前まで「🦐周回ってそんなに必死にやることか?」と思っていました。特に「高速周回」や「先頭120%↑」のような条件で募集されているのを見ていて、そんなに必死にならんでも…と思っていました。しかしイベランをやってみて分かりました。🦐周回でなければならない、つまり🦐周回が最高の時間効率であることを身をもって知りました。

初日から最終日の夕方まで、ほとんど🦐を叩いていました。しかし、🦐周回の真価を理解したのは、イベント4日目あたりからでした。私の平均時給は140万程度だったのですが、イベント4日目くらいまでは思うように時給が出ないときがあり、上に離される一方でした。後になって、高速周回が大切だと理解しました。

特に私はTwitter募集がメインで、フォロワー様が支援してくれる時はあっても、全員が支援という状況にはあまりならなかったので、半分はツイ募の方でした。そして、最初は募集文に「高速周回」と書いていなかったからか、割とのんびり周回をしていましたが、そういうときはあまり時給は出ませんでした。そして当然1、2時間くらいで退室される方が多く、そのたびに再募集する、といった状況でした。今思い返しても、これでは時給は出ないです。

最高効率で周回できるときは、1時間に30回周回できます。つまり1回あたり2分です。🦐の曲時間が1:14らしいので、リザルト画面や曲選択画面、ロード等がスムーズであれば、2分以内の周回ができるようです。私の編成で🦐1回で平均52,500ポイントくらいだったので、1時間当たり30回できれば時給157万くらい出る計算となり、実際それくらい時給を出せる時間帯もありました。しかし多くの時間帯ではそうはいかず、平均時給は140万くらいだろうと思います。(私の体力の問題もありました)

しかし他の曲でこの時給は絶対に出せないでしょう。たまたまどなたかがメルトを選曲したときがあって、気分転換で喜んでやっていたのですが、ポイントは57,000程度で愕然としたのを覚えています。一般的に曲時間が短いとスキルの恩恵が非常に大きく、支援で固めた場合、メルトに代表されるような長い曲で得られるポイントに🦐が肉薄してしまうことを身をもって知りました。(気分転換としてはメルト最高でしたが)

また、今思えば端末性能や回線は高速周回における重要な要素でした。特にローディングが遅いのは致命的になりそうで、仮に1秒遅かったとして、1周の間に何回かローディングのタイミングがあるので、1時間に🦐1匹分の差に積もるとなれば、これはかなり大きいです。私の端末はZenfone4というもので、まあ悪くはないのですが、他で支援したりすると私が一番戻ってくるのが遅いってこともままあるので、端末性能がよいに越したことはなさそうです。

というわけで、🦐周回、特に高速周回が最も大切であると理解しました。支援鯖に代表されるような、支援体制を確保した上での周回は、理想の高速周回ができているものと思います。

ちなみに、私の編成は150/630/33万(先頭/内部値/総合)でしたが、他が全員ツイ募だった場合で1発51,000ポイントちょっと、全員支援だった場合で1発54,000ポイントでした。こうしてみると結構差が出ますが、これでも高速周回でなければ1回多く叩いただけで時給を超えることになるので、やはり高速周回が最優先で大切です。今回少し特殊だったのは、ランナーがアンコを取ることが珍しくなかったことです。まあ150%KAITOをもっていることが条件になりますが、もし条件が違っていれば、支援がいる場合といない場合のポイント差はもっと広がるものと思います。この事情は私にはプラスに働いたと思います。

1位の初日21時→2日目21時の日給は3800万とのことで、時給160万を24時間続けてやっと3840万なので、寝ていないのはそうだと思いますが、フル支援で1発55,000くらい出ていそうですね…恐ろしい世界です。

周回をする上で一番大切なのは高速周回ですが、イベランとしておそらく最重要なのはリアタスを切ることだと思います。多少の編成差があったとしても、叩ける時間が人より多くあれば、それだけで絶対的有利です。(走る金も十分ある場合)

🦐をずっと叩いていると、100時間くらい経つと譜面がぐにゃあっと曲がって見えたり、降ってくるノーツが毎回違って見えたりするような幻覚を見るようになります。ロングノーツの曲がり方が違ったり、レーンが湾曲して見えたりしました。私だけかも?

最初はスキルの巻き込みをがんばってみたりする余裕があったのですが、3日目くらいになるといかに楽に叩くかを模索するようになりました。特に目が疲れてくるので、少しでも目を瞑ってできるように、暗記できる譜面(最後は暗記しやすい)をがんばって覚えて、目を瞑って叩いてみたり、そういう工夫をしながら叩いていました。結局フィーバーチャンス前のロングノーツで2秒ほど目を瞑って休ませることができました。

私は普段はスマホを置いて寝っ転がりながら人差し指で叩いているのですが、眠いときはスマホをもって親指でやっていました。でも親指だとSFがちょっと難しくなって、たまに切ってました。(SFの有無はポイントに影響しないので、あってもなくてもよく、優先度は二の次でしたが)

睡眠時間と眠気覚まし

睡眠時間は1日平均で3時間以内だったと思います。(仕事のときにちょっと寝てたこともありますが)

しかし3時間連続では寝ていません。寝る時間も最初は6~9時と決めていましたが、結局「眠いときに寝る」という方式になりました。時間を決めずに寝たのはよかったかどうかは微妙ですが、一応走り切ることはできました。

体感は、5分寝れば30分🦐を叩く体力が回復、30分寝れば3時間回復する、くらいの感じでした。一番の問題は起きられるかでしたが、なぜか分かりませんが、割と目が覚めてくれました。体がそういうモードになっていたと思われるのと、支援してくれている人に申し訳が立たないという気持ちからだろうと思います。私は休日は10時間以上寝ててもまだ寝足りないと思うくらい睡眠を欲する体質()なのですが、この時ばかりはアラームをかけて5分で起きるとかもできるようになっていました。人体は不思議です。

でも寝ないというのは私には無理でした。私が連続で叩けるのはせいぜい12時間程度、それ以上になると意識が朦朧として、何叩いてるかもよく分からずいつの間にか死んでるような状態になります。そうなった場合は仮眠を取っていました。

12時間連続で叩いている間は眠くならないのかというと、そういう時間帯もありますが、やはり眠気は周期的にきます。そこで大切なのが眠気覚ましです。普段眠気に耐えることをしていないししたことがあまりないので、適当にいろいろ試してみて、効果があるものとないものがあることも分かりました。個人差はあると思いますが、いくつか紹介します。

  • ミンティア メガハード(お勧め度★★★★★)…1箱400円くらいしますが、大粒で小粒のやつ7個分くらいのカフェインが入っているようです。カフェインよりもむしろメントールの効果で、口に含んでいる間は間違いなく寝ないでしょう。非常に効く感じがします。
  • 目薬(ワコーリスFXクール)(★★★★★)…目薬は普段使わないのですが、とにかく目が開きます。即効性、効果時間共に申し分なし。ただし使い続けているとだんだん効果が下がってくるような気もしました。差すのが下手すぎて半分が無駄になっているのと、多分目から喉に流れ込んできて若干しょっぱさを感じます。(マツキヨ限定のようです)
  • 冷たい飲み物(★★★★★)…実は私、冷蔵庫がなかったのですが、寧々バナーが決まったすぐ後にヨドバシに行って小型の冷蔵庫を買いました。冷蔵庫があると、冷たい缶や冷たいペットボトルをいつでも取り出しておでこや首、肩に当てることができて、大変便利でした。ちなみに飲み物自体は、MonsterでもリポDでもZONeでも同じで、飲んでも大して効かなかった気がします。とにかく冷たいことが最大の効果でした。今思えばその役割は湿布の方がよかったかもです。
  • LEE辛さX20倍(★★★★)…辛さで眠気を吹っ飛ばす作戦でしたが、辛すぎて変な汗が出てきて、二口目がなかなか進まず、効果があったといえばあったのですが、お勧めとなるとどうかな…?という感じです。
  • 眠眠打破・激強打破(★)…全く効かない上にまずい。飲むならメガシャキの方がよい。
  • 近藤生放送(★★★)…腸が煮えくり返る不愉快発言を連発する生放送(2部)がイベント中にあり、ものすごく目が覚めました。ランクマやらねーやつも石やるからゴールドくらいまではやれよ(意訳)って発言が一番効きました。
  • 顔拭き(★★★)…フェイシャルなんとかってやつ、ひんやりはするけど、眠気がきつくなるとこのひんやりでは回復しない。
  • うたわれるもの全26話一挙放送(ニコ生TS)(★★★★★)…これはもうてきめんに効きました。私はニコニコ動画以外のサブスクには縁がなく、アマプラとかネトフリとか見れないので、ニコ生一挙放送は救いの手でした。クーヤ推しです。

どこかでホットアイマスクがよい、みたいなことを見た気がしますが、そんなハイカラなものはよく分からなかったので使いませんでした。今回準備したものの中では目薬がダントツでよかったです、次点はミンティア。湿布があるとよりよかったと思います。

よく周回をやるときに通話をする文化があるらしいですが、友達がいないのでできませんでした。でもTwitterで会話したりするだけでも眠気が消えたりしたので、普通は通話をするのでしょうかね…? 通話してれば上述したアイテムも不要な気はします。使えるものは友でも使え(至言)

🦐周回でも書きましたが、眠い時はスマホをもって親指勢になっていました。さらに眠いときは歌ったり足でリズムを取りながらやっていました。そうでもしないと正気を保てないくらい眠かったです。それでも眠い時は仮眠が効きます。

ある意味一番眠気が覚めたのは、選曲でドンファイが選ばれた瞬間です。私は赤しかできませんが、曲が大好きなのと譜面が楽しいのと、長時間🦐しか聴いていないストレスから、ドンファイが流れた瞬間の解放感ときたらないです。眠気覚ましとして、「眠くなったら選曲する」というのはルール化してもよいくらい効果がありました。本当に眠気が取れて、その後30分は興奮状態が続いたと思います。しかし体はごまかせないもので、本当に眠いときは仮眠が一番だと思います…

個人ラップと終盤の競り合い等

毎日21時時点のsiratamaの獲得ポイント

ポイント、順位は最終日以外は推定値です。

4日目までは休みが多く順位にも余裕があったのですが、5~7日目の金土日が仕事で、5位から12位まであっという間に叩き落されて、日曜に裏技を使用しました。仕事といいつつ、日中少し寝たりできたので悪いことばかりではないですが、精神的には非常に厳しい日でした。帰宅してから8時間叩いても差が縮まらず、翌日さらに離される、といった地獄を味わったのが土曜です。(前日の金曜は平日なのに、10位ボーダーの日速が土日よりも高かったのは完全に仕掛けられたと思いました)

そのため、6/26(日)は14時で早退という裏技を使いました…実際体調はすこぶる悪かったと思います。まあ帰ってから即🦐を叩いていたわけですが…日曜14時の時点で、私は12位でした。そして21時時点でも12位です。この間ずっと🦐を叩いていて、12位まではTOP10をあきらめていない状況でした。このTOP10争いが熾烈を極めており、6/27(月)3~5時まで仮眠をとった以外は全て🦐を叩き続けた結果、6/27(月)14:25時点で11位に、18:40時点で10位まで追い上げました。

10位まで追い上げた後は、最後の食料を買おうとオート中に買い物に出たり10分ほど仮眠をとったりしましたが、ここで妙に吐き気を感じて、もう少し寝るか、そのまま続けるか迷いました。吐き気そのものはイベラン2日目くらいからぼちぼち感じていて、これは睡眠不足からくる症状のようなのですが、残り24時間となって眠気よりも吐き気の方が強く感じられるような状態になりました。しばし考えた結果、眠いよりはマシだ、吐き気は我慢すればよい、と考えて🦐周回を続行しました。

6/28(火)0:00時点で私は10位を維持していましたが、11位と8位の差が400万ポイントという僅差でした。これは時間で言うと3時間弱の差なので、3時間仮眠を取っている間に抜き去られてしまうほどの僅差でした。つまりまだ10位争いは続いていました。

しかし前述の吐き気に加えて耐えがたい眠気も襲ってきたため、最後の仮眠のつもりで1時間半寝ました。もし私以外がこの間ずっと叩き続けていて、かつイベント終了まで全員休みなしで叩き続けたとしたら、私が11位で終わっていましたと思います。おそらくこの時点では、12位の方は10位争いから降りていて、生暖かい目で見守っておられたと思います。

と思ったら、やはり6/28(火) 5:13時点で私は11位に落ちていました。しかし1時間半の仮眠をとったのは、21時までをノンストップで走り切るため。仮眠を取らずにぶっ通しで21時まで走られるのであれば、それはもう潔く負けを認める、というつもりで、とにかく進み続けました。

そこからカード限度額いっぱい事件もありましたが、9:00に10位、11:25に9位、14:55には8位まで追い上げました。14:55時点で、7位と10位の差が170万ポイントでしたが、10位と11位の差は750万ポイントとなっていたため、11位の方が譲る形での事実上の決着となりました。

自分が🦐周回している間は、自分のポイントは分かっても順位は分からないため、とにかくしゃにむに叩き続けていました。なので、いつの間にか引き離す形となっていました。イベランについては、最後まで叩き続けて勝敗が決まることはおそらくほとんどなくて、ある時点で逆転できない差がついて順位が決まるものだと思います。そしてそれはお互いが納得する(納得せざるを得ない)形で決まるものと思います。折り合いというやつでしょうか。なんとも複雑な感情になりますが、これも勝負ということで割り切るしかないと、そのように思いました。(実は20位ボーダーの方が激戦極まっていたようで、寧々ちゃん人気?極まれりというところでしょうか…)

ということで、最終日14:55でいったん🦐周回を終え、あと6時間何をするか考えました。最後まで走り続けて上の順位を狙うことも一瞬考えましたが、誰も得をしないと思ったのでやめました。無難にポイント調整をしようと思いましたが、この時178,435,540ポイントだったので、1億8000万を目指すことにしました。🦐から解放されておまかせ周回だー!と思ったのですが、頭がぼーっとして手が全然動かず、赤だとSFをばんばん切ったので黄などをやって、どうにか1億8000万ギリギリまでポイントを詰めました。

最終的には、18:46にポイント調整を終え、180,000,000ポイントでイベおつしました。悩んだこととして、多くの方が下3桁を720(寧々ちゃんの誕生日)にしていたので、私もそうしようかと思ったのですが、9位の方が既に180,000,720ポイントにしていたのです。仮に私がさらに調整して720ポイント増やすと、ポイントとしては9位と同ポイントとなるのですが、まさかそれで順位が入れ替わったり、まして調整をミスって721ポイントとかになってしまうととんでもないことになってしまうと思い、寧々誕のポイント調整はあきらめました…(多分同率の場合は先に達した方が上になるのだとは思いますが、調べる気力がありませんでした。実際今調べても、昨今の検索エンジンの検索性の低下によりそれっぽい情報は得られず。知っている人は知っている類の情報なのだと思います。)

以下は参考にさせていただいたポイント調整表です。正直頭が回っていなかったので、端数の調整を先にやって、残りをキリのよい数字かつ分かりやすい数字にして、小刻みに(例えば231+400などのように)調整しました。(これが2022/6/28現在でも最新版のようです。)

ポイント調整が終わった後、ふっと気が抜けてしまい、その後の記憶はあまりありませんが、とにかく速攻で睡魔に襲われ、21時のイベント終了時は爆睡、アフターライブでも起きず、翌4時くらいに目が覚めたと思います。すぐ二度寝して、完全に目が覚めたのは8時でした。気合が入っていないとこんなもんです。一応順位を見て、改めて10位に収まっていることを確認して、正式にイベランを終えました。

イベランについて思うこと

イベランの感想

実際に走ってみての感想ですが、プロセカのイベントは、そこそこの金(数十万円)があり、かつイベント期間全てを自由時間にできる(リアタスを切れる)能力がないと、TOP3は厳しいそうでした。それらがあって、かつ走り切れる体力なり根気なり支援なりがあって、ギリギリという感じでした。仮に私が全休だったとしても、まあTOP3は無理です。その限界を知れたことも一つの収穫ではあったと思います。

TOP10については、上記のいずれかが欠けてもギリギリ取れる感じだと思いました。私の場合はリアタス(仕事)を切れなかったので、それ以外をがんばってギリギリTOP10という感じです。あと支援も完全ではなかったと思いますが、これは私の本意(わがまま)なので、お金でカバーした(マスラン&スキル完凸)つもりです。

走った理由

私が今回のイベランしようと思った理由ですが、それは寧々ちゃんが大好きだからではありません。もちろん嫌いではないですしむしろ好きですが、走る理由は別にありました。それは、過去に私がイベランしている人を見て心を動かされた人が二人いて、その人と同じ景色を見てみたかったから、という超個人的な理由です。そのイベランというのはプロセカではなく、前に私がやっていた音ゲーですが、いずれの方も、私なんかより全然そのキャラを愛していて、自由な時間を全てそのイベントに捧げていました。特に二人とも配信していたので、よりその状況が伝わりました。そのうちの一人は今でも仲良し(だと思っていますが…?)で、プロセカもやっていて、今回私が走ると宣言するとたくさん支援してくれました。同じ景色を見ることができたかどうかはまだ実感が湧きませんが、少なくともイベントを走るとはどういうことかについては、実感できたと思います。なので、イベランをやってみてよかったと思います。金はなくなりましたが。

支援鯖に思うこと

そして言わなくてもいいことをこれから言うのですが、前述の超個人的な理由から、私はイベランとは苦しいものだと考えています。そしてその苦しみが他人に伝わってほしいと考えています。単に金を使えば上位に入れる、時間があれば上位に入れる、ということだけでは決してない、上位に入るとは果たしてどのくらいの苦労があるのか、もっと知られてもよいと思っています。

一方で、現状プロセカのイベランにおいては主流と思われる「支援鯖」というものがあります。おおよそTwitter等のオープンなSNSで支援や管理者を募集し、クローズドなdiscordに招待して以降はその中でやりとりを完結させる、というのがおそらくよくある支援鯖で、管理者がランナー及び各支援者のシフトを取りまとめて、その通りにイベントを走る、そういう方法であると認識しています。

直球で言えば、私は支援鯖を使わずに走りたいと思っています。効率よく走る、楽しく走るという点で支援鯖は有利だと思いますが、いかんせんクローズドな世界で完結してしまい、それが個人的には望ましくないと思うからです。古い考え、特殊な考えかもしれません。支援鯖と使おうが使うまいが、(真面目に走る)ランナーがすごいことに変わりはないですし、支援鯖は事前準備や人を集めることも必要なので、トータルで言えば大変さはさほど変わらないと思います。私としては、それがオープンになることを心のどこかで期待している、ということです。

さらに(どうでもよいことを)言えば、実はこれが私がイベントを走ったもう一つの理由でした。支援鯖を使わずにイベントを走る、それによって、イベランの苦しさをオープンな形で紹介したい、というのがこっそり思っていたことです。そんなに多くの人に伝わったとは思わないですが、結果としては満足です。

支援してくださる方にとっては、無計画で突発的なツイ募よりちゃんと支援鯖で管理してくれる方がちゃんと支援できて分かりやすいのに、ということもあると思います。なのでこれは完全に私のわがままです。にも拘わらず、たくさんの方に支援していただいたことは本当に嬉しかったです。しばらくイベランはやりたくないですが、次もし走るときがあったとしても、私はやはりツイ募メインでやりたいと思います。でもFFさんが鯖を立ててイベランするって言ったら全力で支援しに行きます。それはそれ、これはこれ。全力で勝ちにいくことの何が悪いのか。クローズドな世界?知るか!という感じで。(手のひら大回転)

余談。そもそも私には友達とか人脈とかがそんなにない上に、イベラン実績も、誰かを支援した信頼もないので、支援鯖という選択肢はもともとないのでした。支援鯖は支援したい人を確実に支援できるというのは魅力的ですが、それと同時にツイ募の気楽さと、ツイ募で支援に入ったときの意表を突いた喜ばれ方というのもまた魅力的です。悩ましいところですが、まあ人それぞれ楽しみ方が異なるということで、私の場合はツイ募がお気楽でよかったというお話でした!

スクリーンショット

ランキング

6/21(火) 2:01(1日目:まだ高速周回を意識していなかった)

6/21(火) 19:03(2日目:3位に迫ったが結局追いつけず。最高順位)

6/22(水) 23:34(3日目:仕事のため7位に後退)

6/23(木) 16:34(4日目:休みだがなかなか追いつけず苦戦)

6/25(土) 0:01(5日目:3連勤初日を耐える)

6/25(土) 19:13(6日目:2連勤目はさすがに耐えられず11位後退)

6/26(日) 23:36(7日目:さすがに厳しくなったので奥の手を使うが、全く追いつけず)

6/27(月) 23:36(8日目:20時間くらい叩いてなんとか10位に、残り24時間を切る)

6/28(火) 5:12(9日目:仮眠している間に11位後退、もう叩き続けるしかない)

6/28(火) 9:02(9日目:1億7000万。10位に戻る)

6/28(火) 11:25(9日目:とにかく叩き続ける、11位が止まっている)

6/28(火) 15:06(9日目:7位と10位の差が170万の僅差だが、ここでTOP10はほぼ確定に)

6/28(火) 18:45(9日目:ポイント調整を終えて、イベおつ。720は少し心残り)

周回中の出来事

6/20(月) 22:25(1日目:…あったかいんだ)

6/21(火) 5:26(2日目:この後寝ました)

6/22(水) 19:48(3日目:仕事から帰ってすぐフレ様と)

6/25(土) 3:01(5日目:眠すぎてドンファイを選曲)

6/26(日) 1:31(6日目:謎の支援軍団に手厚い支援をいただきました)

6/26(日) 9:12(7日目:出勤直前。1枠はランナー様でした)

6/26(日) 19:55(7日目:まさかのKAITO軍団結集)

6/28(火) 3:43(8日目:仮眠から復帰後すぐきてくれるフレ様に感謝)



最後に

私はイベランはもう当分できませんが、イベランする方を心から応援します。

長文乱筆失礼いたしました。ここまでお読みいただいてありがとうございました。

 

おしまい

ウララ有馬チャレンジに運ゲーで勝った話

ハルウララで負けイベと思われる有馬記念を勝ってしまうのは、かなり初期から達成されていましたが、今更ながら私も挑戦してみました。

11回目の挑戦で勝ちはしましたが、本当の運ゲーで勝ってしまったので、達成感は残念ながらいまいち…負けたときの方がむしろハラハラ感がありました。

攻略情報とかは見ていないつもりなので、もしかしたら「そんな方法もあるのか」と思ってもらえるものがあるかもしれないので、書いてみます。

要約すると「芝E長距離Cで赤因子1回も継承しなかったけど差しが9人いてしかも内枠だったから勝った」です。

勝ったときのウララのステータス

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シニア級12月後半のステータス

スタータスはぼちぼちですが、道中1回も赤因子を継承しなかったため、芝E長距離Cという最低ラインの適性と思われます。普通1回くらい継承するよなあ!?と思いますが、赤因子が発動したのは育成3回につき1回くらいでした…体感的には赤因子が2回発動すればかなりいい勝負をするようになると思います。

私の目標はスピ/スタ/パワ/根性/賢さ=1000/400/1000/300/400くらいですが、フクキタルを入れていれば賢さを上げつつ右回りもとれるので、その方がよかったかもしれません。賢さが低い以外はまあまあ。スタミナはパワ練習と、イベント選択肢でもちょこちょこ上げています。

スキルは完全に有馬記念にターゲットを絞りました。本当は右回りとかも取りたいのでですが、フクキタルかたづなさんかの選択で、今回はたまたまたづなさんになりました。

一匹狼スイープトウショウに覚えさせてもらいました。後は親を会長にして神威を覚えて…それ以外は適当です。オグリとウオッカを入れているのだから、外差し準備、差し切り体勢、末脚あたりは覚えたかったのですが、一切ヒントが出なかったので終盤発動を期待して加速系を入れました。(結果的にはそれがうまく発動しました)

なぜコンセントレーションを取ったのかというと、差しでも出遅れると最後方確定で馬群に沈む、というのをクラシック級で体験していて、その対策として取ったのですが、結局発動はしませんでした。コンセじゃなくて集中力でよいのですが、スキルPtが余っていた模様。緑スキルと悩みどころです。

 

サポートカードは以下のような感じ。キタサンとウオッカが完凸なのはせこいかもですが、ウララ有馬チャレンジに関してはキタサンはスキル的にはそんなに覚えたいものがないので、もしキタサンがいなければエイシンかフクキタルにしたかもしれません。

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そこそこ課金勢なのでサポカは楽をしています


親は会長(長距離2長距離2芝3)とハヤヒデ(長距離3芝3長距離3)で、因子の個数で初期の適性は芝E長距離Cになります。

芝D長距離Dと芝E長距離Cはどちらがよいか分かりません(芝D長距離Dになる親を作れなかった)が、もしかすると差しなら芝Dまで上がっている方がパワーを活かせていいのかもしれません。

おそらく普通は、継承によって赤因子が1個または2個発動するのを期待して、最終的には芝C長距離Cとか、芝D長距離Bといった適性を目指すのだろうと思います。

この編成では何回かやっていましたが、レース展開によってはかなり無残なことになる(最下位ではないけど)ので、結局は運ということになりそうでした。

育成

普通にスピパワを踏むだけですが、スタミナとか根性でもヒントがあれば割と踏んでいました。特にキング、ウオッカ、オグリのスキルはほしいものが多かったです。ウララは自力で愛嬌を引いてこれるので、引いたらラッキーって感じです。

レースについては、メイクデビュー以降はクラシックになるまで一切レースに出ず、クラシック4~6月でぼちぼち出ています。理由は、ジュニア級だとファン数が少ないのと、4月以降でも十分間に合うからです。あと有馬記念以外は全部作戦逃げです差しはクソゲー

クラシック級の有馬記念ファン数が25000人以上必要ですが、理想は11月前半のJBCスプリント1着でそれを達成することです。(もし2着だった場合は12月前半のチャンピオンズカップで達成) 5月、6月にそこそこファン数が稼げるので、そこで12000人集めておけば、その後のことを考えなくても済むので楽だと多います。(4~6月で4回レースに出ました)

ちなみにクラシック級も出ましたが、13着でした。

ウララ有馬チャレンジ

最後のレースはほんと拍子抜けするくらいあっさり勝ってしまったので、先におしかったレースを紹介します。

これこそ理想的な展開で、最後に末脚か直線スキルが発動していたら勝てたかも…という展開で、本当に香港ヴァーズのステ…キンイロリョテイさんくらい応援しました。

こんな展開になることはまずなく、だいたい14位くらいの最後方に位置取り、最後は8~10位、というのが当たり前。ウララが掛かったレースの方が順位がよくなる不思議(掛かれば強制的に上がっていくので) こういう展開にするためには、やはり継承で適性が上がっているといい勝負をしてくれやすいと思います。

 

というわけで、あっさり勝ってしまった方のレースです。

後から調べてみると、追込/差し/先行/逃げ=2/10/2/2というかなり偏ったレースになっていました。そして内枠からの出走だったので、道中は終始差しの馬群の前を走れていたので、ブロックもされず、ラストスパートがうまくいったものと思います。(いつもはキングから外枠得意を教えてもらっているので、いつもなら外れなのですが) 逆にタイシンちゃんのNemesisは発動しませんでしたが…

終盤に神威を発動させることも大きいですが、直線加速が発動したことが一番の決め手になったように思います。グラスが後ろでブロックされているようにも見えるので、ともかく運ゲーに勝ったという印象でした。

最後に

これで勝てるとは思ってなかったので拍子抜けしてしまいましたが、ウララでクラシック級有馬記念勝利、常勝ウマ娘、無敗の系譜といった二つ名集めという目標がまだまだ残っているので、今後も定期的にウララ有馬チャレンジはやっていこうと思います。

ジェミニ杯のための育成とかと違って、精神的に楽に育成ができるのでよいですね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

【ウマ娘】タウラス杯でハルウララを使うのは悪という風潮?

あるかもしれない(適当)

 

ごめんなさい、ちょっと喧嘩を売るようなタイトルになってしまいましたが、思うところがあり書いてみたいと思います。(不愉快な表現が出てきたらごめんなさい)

 

 

ハルウララを使うと勝てる」(意訳)という誤情報と私

 私は情報収集のために主にTwitterで検索しているのですが、「タウラス杯でハルウララを使うと先頭の距離が一定に保たれる仕様のせいで前が団子になって云々」みたいなツイートを見かけました。

 私はこのツイートを見かけたのは、理解されないかもしれませんが、「ハルウララを使う戦略はどうだろう」と思い、実際やってみた後、同じことを考えている人が他にいないかを探して見つけたのです。

 確か、団子に関するツイート(以下団子ツイートと呼びます)は私のツイートの2時間くらい前のものです。そのツイートを見つけたとき、団子のことはよく覚えていませんが、「あ、なんだ、他にもウララ使う人がいるのか、残念」と思いました。

 ところが、件の団子のツイートに対するリプや引用RTの内容を見ると、散々な言われようでしたそのツイートは現在削除されていると思われるので正確ではないですが、次のような意見が主だったと思います。

  (2021/5/20追記:上記は私の思い込みでした。まず私が見た団子ツイートは以下のように残っていましたので引用します)

 リプはそうでもないのですが、引用RTと、普通にTwitterで「タウラス ウララ」などで検索できる反応を見ると、主に以下のような意見であったと思います。

  • ウララをタウラス杯に出すやつは人の心がない
  • ウララを出すやつは馬鹿、雑魚
  • ウララかわいそう(ハルウララ金策と重ねて)←ちょっと分かる

 団子ツイートが出た当時は、まだその内容が正しいかどうか検証はされていませんでしたが、上記のようなリプを飛ばしている人はおおむねその内容を信じているようでした。結局数時間後に検証されている方や、実際やってみた方が「そんなことはない」と否定していたりして、勘違いであったことが分かったわけです。(以下が実際に検証された方のツイートです)

 ところが、この誤情報に対する批判は(少なくともTwitter上では)しばらく収まりませんでした。想像するには、この情報を知った人が、実際に試してみて、それを見た人が何事かと検索して情報を探し、事の顛末を知って、やはり上述のような感想をもち、さらにその事実を知る人が増え…という連鎖が2日くらいは続いたように思います。

ウララを出すことが悪い、にはいろいろ意味がある?

 私もウララを使うことを思いついた一人だという認識があったため、この誤情報が叩かれまくっていることは少なからず傷つきました。

(当時の愚痴なんで許してください…)

 

 冷静に考えると、多分団子ツイートに対する批判も、いろんな意味が混ざっていると思いました。私が思いつくのは次のようなことです。

  1. ウララをトレーニング失敗しまくってステを1にまでして出すのはひどい
  2. 芝適性のないウララを出して有マみたいなことをさせるのがひどい
  3. ウララを不正のために利用しているのがひどい(※団子の仕様が不正と思った方が少なからずいた)
  4. 勝つための走りをさせないのがひどい

 上記は一言で言えば「ひどい」なのです。特にTwitterは言いたいことだけ言う(文字数が少ない)ツールかなと思うので、短く書くと「ハルウララをタウラス杯に出すのはひどい」となると思います。

 そして、実は私がハルウララをタウラス杯で使いたいと思ったのは、デバッファー(デバフ要員)として使いたいと思っていたからで、上記で言うところの2と4の批判が自分に刺さる思いでした。そんなわけで、団子ツイートに対する批判があたかも自分に対するもののように受け止められました。

ハルウララを使うのは悪いのか?

 これが本題なのですが(長々とごめんなさい)、どうでしょう? いろいろ考えてみたのですが、私の結論としては次のようなものです。

  • ウマ娘ゲームとして遊んでいる人は、悪いと思う人の割合が小さい(かも)
  • そうでない人は、悪いと思う人の割合が大きい(かも)
  • ウマ娘のプレイヤーの大多数は後者(かも)

 私は前者のタイプの人間で、ウマ娘のプレイヤーの中では少数派なのだと理解しました。どういうことかを説明します。

 団子ツイートに対する批判(と私が思ったもの)を再掲します。

  1. ウララをトレーニング失敗しまくってステを1にまでして出すのはひどい
  2. 芝適性のないウララを出して有マみたいなことをさせるのがひどい
  3. ウララを不正のために利用しているのがひどい(※団子の仕様が不正と思った方が少なからずいた)
  4. 勝つための走りをさせないのがひどい

 非常に申し訳ないことを言うかもしれないのですが、私は1~4のいずれについてもひどいとは思わない人間です。

 「お前は不正を容認するのか!?」と怒られそうですが、私はゲームの不正は大嫌いです。私は自分でハルウララを使っていたので、件の先頭集団が団子になって逃げが潰れるという現象が発生しないことを体感で理解していました。というか、私は逃げマックイーン、先行ライス、デバフウララで予選を戦っていました。(ツイートを再掲)

 (デバフウララはいわゆるGウララではないため、正確には同条件ではありませんが、ウララだけ離されるという点では同じだろうと安易に考えていました。それは軽率でごめんなさい) なので、3は不正ではないと体感では理解していましたし、たとえ団子現象が事実であったとしても、それが仕様かどうかをユーザがその場で判断することはできないと考えている人間なので、すぐにそれが不正だとは判断しません。(これは難しい問題だと承知していますが、何が不正で何が不正でないかは最終的には運営が判断することだと理解しています) なので3については、本当だったら見つけた人はすごいなあという感想です。

 1と2については本質的には同じと思っていて、いわゆるウララ虐がよろしくない、見るのは不快だということなのかなと理解しています。(※ちなみに私はウララ金策はやったことがありません。)

 改めてタウラス杯に出場するときのウララの元気いっぱいの声を聴くと、確かにちょっとかわいそうな気持ちにもなってきます。ウララ金策の話を見たときも、「ひどいトレーナーがいるもんだ…」という程度には感情移入はできていたとは思います。

 ただ、なんと(私の)都合のよいことに、それとこれは別、という一言で片付いてしまう感情なのです。「ウララがかわいそうだから○○はできない」とならないのは、おそらく私がウマ娘をゲームとして遊んでいるからだと思っています。特に他人と競うゲームとして、ということです。つまり「ゲームだから」という一言で、それがゲームとして必要な行為であればできてしまう、少なくともやってみようと思うタイプの人間なのだと思います。前述したように、そういう人間は少数派なのかもしれないと理解していますが、Twitter上にも同じような考え方をする方が少しですがおられると思います。これは最終的に4に繋がる話となるため、続いて4の話をします。

 「4. 勝つための走りをさせないのがひどい」という意見は、実はウララに対してだけではなく、いわゆるデバッファーに対する感想としてしばしばTwitterで見られます。予選の最初の方がそうでもなかったと思いますが、いわゆるネイチャやグラス、会長といったキャラの強力なデバフスキルが目立ってきました。その究極系は、自分の勝ちを捨てて(賢さを上げて他は適当に上げる)、デバフに特化させるという育成です。そのような純デバッファーが目立ち始めてから、上述のような意見をよく見かけるようになりました。

 3の理由はともかく、1、2、4は結局のところ本質的に同じで、「全てのキャラは1位を目指すべきだ」という思いが込められている感想に思えます。おそらくそう思う方は多数派なのです。しかし、少数派と思われる私の考えとしては、「チームが勝つことを目指している」と反論します。「全てのキャラが1位を目指している」と「チームが勝つことを目指している」はイコールのようでイコールではない、という現実があるように思います。

 一言で言えば、方法論の違いということになると思います。「誰かが1位になればチームが勝ち」これは間違いないです。その実現方法として、「全てのキャラが1位をとれるようにがんばる」なのか「最も1位を取りやすいキャラとそのサポートを行うキャラを編成してがんばる」なのか、ということでしょう。

 これについては以下のはてなブログ記事がものすごく参考になりましたので紹介させていただき、私のどうでもいい説明は省きます。

 どうでもよい情報ですが、私がこの話をすんなり受け入れられるのは、これまで私がやってきたソシャゲがいろんな工夫が許されたものが多くて共感しやすかったということもありますが、の影響も大きいと思います。あれはまさに欧州競馬をベースにしたお話だったのかもしれないと思い始めました。

 

 で、結局お前は何が言いたいのかというと、ウララしかり、純デバッファーしかり、チームとして勝ちを目指すことは悪いことか?いや、悪いことではないのでは…?、ということなのです。ウララを使おうが、デバフ盛り盛りネイチャを使おうが、そのキャラたちが決して1位を取れない育成だとしても、それがチームとして勝つためのトレーナーの工夫であるならば、個人の感情はともかく、そのプレイングが悪いとは言えないのではないか、ということです。

 ウララをかわいそうと思ってはいけないとか、そういうプレイングに対して不快感を抱いてはいけないとか、そういうことではありません。個人の感情として、それを抱くのはしょうがない側面もあると思います。(人によると思います) ただ、思うのは自由ですが、敵意をもって公然とそういうプレイングを批判されるとちょっと悲しい(やんわり表現)、と、そういうことを思ったわけです。

 論理のすり替えをしているつもりはないのですが、そんな風になっている可能性があるので整理すると、チームとして勝つためにハルウララをタウラス杯に出場させるという行為は、プレイングとして認められてほしい、ということです。「ウララがかわいそうだから私にはできない」でよいのですが、それをできる人がいても、その人が血も涙もない社会不適合者だということにはならない、ということが言いたかったことでした。その人を理解してほしいとは言いませんが、その存在くらいは認めてほしいと、そのように思います。(大げさですみません)

 私としては、「タウラスにウララ入れることの何が悪いのか全く分からん」(原文ママ)と思っていましたが、それを悪いと思う人がいることは理解しようと思います。そうなると、最終的には「本当にそれで勝てるのか」ということが問題になると思います。ここまで長々と書いておいてなんですが、ゲーム脳的には「敗者に発言権はない」という言葉には賛同しています。つまり私は「チームとして勝つためにウララを入れる」という作戦をとっている人間ですが、そう思わない方も同じ人間です。お互いの主張が同時に成り立たないのであれば、その主張を通すためには結果を出す、つまり実際に勝って証明するしかないと思っています。

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勝敗やいかに…

 というわけで、あと8時間で一回きりの決勝が始まり、終わります。決勝ラウンドまで残っておられる方はがんばってください!

 惜しくも負けてしまった方は、次はもうちょっとマシなイベントがくることに期待しましょう!(全体にアンケートとかしないのかな…けっこう粗々なイベントだったと思いますし言いたいことは山ほどあります)

 

 いないとは思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!不愉快な表現があったらごめんなさい。私が勝ったらドヤ顔してこくじんになりますが、負けたら逃亡者陣内ターボ師匠になりますので許してください。

 

 (2021/5/20追記:相手に恵まれたので勝てました。でもこくじんになれるほどよい内容ではなかったです。正直に言うと、ウララをデバッファーとして出したのは期待以上の働きをしてくれたと思います。しかし会長は差しで作ってしまい、順位が安定せずに独占力を発動できなかった(か単に賢さ抽選に漏れた)ため、期待した働きになりませんでした。つまりウララの方がデバッファーとして優れていたと考えます。会長は追込で再育成したいですが、そもそも会長の場合はデバフと勝つための育成を両立できる気もしてきたので、次回があるならウララ+追込ルドルフ+誰かで戦ってみたいです)

ハッピーシュガーライフの感想(チラ裏でボロクソ言うやつ)

 

 人気投票の特別読切を読んで、この作品からはもう離れようと思ったので、最後にいろいろ書いて終わろうと思います。私には結局作者の感性を理解することができなかったです。さとうとしおに興味ない人はお呼びでなかった…あとしょうこ好きな人はもっとお呼びでなくて、むしろ死ねと言われてる気分でした。どれくらい胸糞かというと、知るかバカうどん先生の作品よりもひどい圧倒的胸糞。抜けない分タチが悪い(勃ちだけに) あ、でもしょうこちゃんは抜ける…

 ボロクソ書いてるので、ハピシュガファンの方はごめんなさい。ボロクソ言うけど、原作も円盤も特別読切も全部買って読んだから許して亭ゆるして

 

 ↓まだ楽しかったときの感想

siratama-z.hatenablog.com

 

 

円盤の感想

 薄々分かっていたのですが、ハッピーシュガーライフのファンのメイン層は10代女子ということらしいです。

 なので、円盤の売り上げは悲惨だったようですが…それが悲惨だってことはおそらくアニメを制作する前から分かっていたにもかかわらず、こうして映像化して、円盤化していただいたことは本当に感謝です。

 で、円盤を買いました。Blu-rayを買いましたが、これってPCで再生するの大変なんですね…利権のにおいがぷんぷんする、いろんな意味で配信サービスに勝つのは厳しい気もしますが…

 円盤を買ったことは全く後悔していないです(大人が買わずして誰が買う)、むしろオーディオコメンタリーは至福のひと時を与えてくれました。特にVol.3のしょうこちゃんとあさひのコメンタリーで、この二人の全てが詰まった9話でやってくれるっていうんだから、もう終始歓喜でした。Vol.4のオーディオコメンタリーはよく分かんなかったです。3人でコメンタリーってのも難しいと思いますが、この3人でやるくらいなら2人の方がよかったのでは? Vol.2の太陽くんと北埋川先生は、私と考えることが近くて非常によかったです。

 

キャラ毎の感想(+特別読切の感想)

松坂さとう

 私が好きなさとうは、しおに出会う前のどこか欠落している彼女だけ。だから画家の気持ちがとても分かります。まあ私が画家だったらえっちなことをしまくりたかった。ちなみに「男の子はすぐホテルに行きたがる」ってのはマジなので、10代女子は気を付けた方がいい。

 特に興味は湧かないが、最後に見つけた「もっと深い愛」がどのようなものだったかは興味ある。身も蓋もないことを言ってしまえば、さとうは所詮子供で、愛を見つけたといっても、それは子供の視点から見た愛ということで、一面的なものでしかない。当然作中でも様々な愛が出てくるし、読者としても様々な愛を考えるだろう。そういう様々な愛の中の一つの形に過ぎないと思ってしまうのだが、おそらく「もっと深い愛」についても、それはさとうから見た、さとうが感じた愛であって、それに読者が共感できるかどうかは全くの別問題ということだろう。実際何が言いたかったのか、あるいはどういうものだったのかということは、作者のみぞ知るということだろう。

  と思ったが、読切(ガンガンJOKER2020年2月号)に書かれていた。こいつの感想は、誰でも思いつくクソつまらないオチで、非常にがっかりした。なんの奥深さもない、つまらない愛だった。まるでさとうから見たその他大勢みたいなつまらなさ。愛する人のために死ぬってのはまあ普通の発想ではないかと思うが、しおを残すことについて特に葛藤はなかったのだろうか、というところで思考がストップするのだが、特に葛藤はありません、しおが生きてよかったです、というのがこの話の結末なのだろうか? そういうものだろうか、とりあえず飛び降りてるときに何考えてるのかが描かれても、特に感慨は生まれなかった。つまりさとうは好き勝手やって、普通の愛を知って死んだ、という結末になったということになり、作品上の存在価値がないってことになってしまった。本当につまらない話だった。考えた時間が無駄だった。

神戸しお

 私が最も共感できない子。まあ当たり前で、年齢も違えば境遇も違うのだ。さとうと出会ってから、自我に目覚めるまでは好き。要するに愛玩動物としての彼女が好きなのだ。画家の男も、欠落した彼女が愛玩動物を見つけてかわいがるのを見て楽しむくらいはできたのではないかと思うが、ちょっと気が早かったようだ。

 前の感想で書いた通り、言葉の遣い方が非常に気にくわない。「ために」存在するようなキャラだと思い、それがかわいそうな気もするが、結局結末として自分の世界に閉じこもることを選択してしまった、せざるを得なかったかわいそうな子だと思う。別にあさひやゆうなと一緒に暮らせと言ってるわけではないが、この決まっていた結末のためにだけ存在した、という点でかわいそうだと思った、ということ。

  読切(ガンガンJOKER2020年1月号)もつまらない話で、要するに愛玩動物じゃなくなったしおのお話で、前述の通りつまらない。スカしたガキって感じなのだが、こうなることをさとうが望んでいて、しおも合意の上だったとするとおもしろいのかもしれない。結局しおにはさとうがなぜ自分を生かしたのか分かったのだろうか。てか金どっから出てんねんお前。ここにあさひが出てたら私が切れてたから、出なくて本当によかった。作者唯一の恩情だろうか。

 しおは人気投票3位の分際で最後から2番目の読切として登場した。普通5位から順番で、3位なら前から数えても後から数えても3番目の話として登場するのが普通だと思うが、しおとさとうを並べて描きたいという作者の意思が働いたのだろう。要するに人気投票の順位なんかどうでもいいってことで、あまり読者感情には興味がない人らしい。もっとも読者の大半はさとうとしおが見たいんだろうから無問題なのだろうが。

 というわけで、存在が不愉快なキャラだった。

飛騨しょうこ

 私が最も共感できる子。かわいい。かわいそう。もう多くを語る必要もない、私の心をとらえて離さない子。

 特別読切(ガンガンJOKER2019年12月号)で、しょうこは2度殺された。原作5巻の殺しのシーンをもう1回描かれた。この読切の読後感は最悪を極めていて、2度と読みたくない話だから、しょうこちゃんが好きな人は絶対に読むべきではない。

  が、もし既に読んだ人がいて、「しょうこちゃんが好きだけど、読後感は悪くなかったよ、むしろよかったよ」という方は、この読切をどのように理解されたのかを是非教えていただきたいです。

  この読切を読んで、私は二度とこの作者に関わらないことを決めました。私には早かったようでした…私の理解が及ばず、作品の良さが分からないことは残念です。でもしょうこちゃんはかわいい。

 もう一つの特別読切(ガンガンJOKER2019年10月号)はあさひ&しょうこの読切で、こっちはもうパーフェクト!!!!!!!!!!もう最高の読切でした。なのにしょうこ単独の読切でなんでそういう展開にするのかなって考えると、やっぱり作者はしょうこちゃんが好きな読者を上げてぶっ殺すってのがしたいんじゃないかと思います、割と真面目に。あんまりそういう人に付き合うのは精神衛生上よくないので、どれだけあさひ&しょうこのおねショタイチャラブ展開が素晴らしくても、これ以上知ろうとするのはよくないと思いました。

 あと円盤のVol.3のオーディオコメンタリーで、花守ゆみりさんと洲崎綾さんがあさひ&しょうこのイチャラブシーンを楽しそう鑑賞しているのもすごく聴いてて楽しいし心が洗われるので、これも何回も見直します。(9話だけど)

 あと9話はしょうこちゃんがかなりえっちなので、何回でも見られます。カナリアもいい曲だし。

神戸あさひ

 あさひ単独だと特に何も思わないですが、しょうこと一緒にいるとたまらなくかわいい。

 特別読切(ガンガンJOKER2019年11月号)はあさひ単独のよい話でしたけど、多分「こんなクソつまんない話描きたくねー」と思いながら作者は描いてると思います。私はこういう話の方が好きですが、多分作者はどうでもよいと思っている。本編では全く報われないし、しおの特別読切を見た感じ、完結後の世界でも報われてないように思うけど、世の中救いはないねってことを痛感させられるキャラでした。(それはおそらく全員の共通認識なのだと思う)

 実のところ、あさひはしょうこのことをどう思っていたのかは謎。多分好きまではいかない、というかあさひには恋愛感情はないんだろう…しょうことキスしたときも多分きょとんとしてたと思うし、まあそういうところもかわいいんだけども。1回くらいデートしてほしかったなあ…(見たいだけ)

 でもあさひ&しょうこの特別読切(ガンガンJOKER2019年10月号)は最高だったので、これは何回でも読み返したいです。ほんとあさひ&しょうこが好きな人は絶対必見!これは自信をもって勧められます。2019年10月号ね!2019年12月号じゃないよ!

 太陽くんはガチペドでマジキモいけど、それは多分花江さんの熱演がそう思わせているだけで、実際はそうでもないのかもしれない。けど子供体温とミルクのにおいはやべーやつだよ…最後もっと活躍してほしかったなあ。

 北埋川先生、スリルを味わいたいってのは非常に共感できる。何せ僕は今ダブルインバース全ポジで-160万円くらいやられてるので、ものすごくスリルを味わっています。

 叔母さん、体に魅力は感じないけど、考え方は割と共感できる。なぜ小鳥のことをそんなに気に入ったのかが知りたいな。ワンチャン小鳥が一人で305号室を訪れたとき、いいことしちゃったんじゃないかなーと! それ(愛)と引き換えに、小鳥は1208号室を教えてもらった、というのは割と真面目な考察として一考の余地ありでは??

 叔母さんが「さとうちゃんはまだ子供じゃない」と突っぱねたところが、体は大人な私はすごい共感。このストーリーの違和感を一言で言い表してくれた。全てを受け入れるのが愛、とは思わないが(否定はしないが)、子供としてのさとうが導き出した愛の結末としては、まあそんなもんかって感じもする。でもそれじゃつまんないんだよね…なるほど、どうしてこの作品のファン層が若い人なのか、今更なんとなく分かってきた気もする、遅いか。

 叔母さんの特別読切(ガンガンJOKER2019年10月号)も非常によかったです。なので2019年10月号はよかったの。そこから先は読む価値なし、というかマイナス振りきってる。…私がサブキャラが好きなだけだろうか。さとう&しおファンからぶっ殺されそうな気もするが、多分お互い分かり合えることはないだろう。

最後に

 というわけで、特別読切を読んで一気に覚めてしまったので、つまんない感想になってしまいました。でもアニメの出来はよいと思うのですよ。アニメだけ見る分にはよかった。

 この作者は怖い。自分の描きたいものを描くが、それ以外のことはどうでもよいと思っている節があるように思う。気まぐれな料理屋という感じだろうか、美味しいものが出てくるうちはよいが、何が出てきても文句は言うなと言われると、そこまで信頼はできない、というのが正直な感想だ。なのでもうこの作者の作品を読むつもりはない。

 2021/1/1にアニメを全部見たところから始まり、2021/1/12に作者に関わるのをやめようと思った11日間は私にしては長かったのかもしれない。この11日間は楽しかったです、ありがとうございました。でも特別読切で全ての楽しさが失われました。私には無理ってだけで、それがよいという人もたくさんいると思いますが、私は脱落します。

 あさひとしょうこのイチャラブハッピーシュガーライフを描いてくれるなら見ます()

 

 いないと思いますが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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ハッピーシュガーライフ9話より かわいいしょうこちゃん

 

ハッピーシュガーライフ(アニメ)の感想と考察(ネタバレあり)

 前回のネタバレなしの感想に続いて、ネタバレありの感想と考察?を書いてみます。 ネタバレなし版はこちらを…

siratama-z.hatenablog.com

 

※2021/1/12追記

アニメは出来がよいと思いましたが、原作完結後の特別読切を読んでひどく不愉快な気持ちになったので、もうこの作者の作品は読まないと思います。読切の感想等は別記事で書くかもしれません。

 

 

1話-砂糖少女は愛を食む

 最初はニコニコ動画で見たのだが、コメントが荒れてて非常に残念だった。半年ROMれって言葉をこれほど使いたいことはなかった。あと鬼滅がどうたらってコメントが非常に多く、愉快犯なのか素で頭おかしいのかは判断できなかったけど、まあ質の低いこと…それはニコニコ動画のせいかもしれないし、作品がそういう客層を呼び込んでいるからかもしれない、まあいずれにしても(コメントは)私の肌には合わなかった。

 で、1話の感想としては、ネタバレなしの方にも書いたけど、とにかくしおちゃんの声優さんがすごかった、よくこんな声出せる声優さんがいたものだと思った。(私が知らないだけなんだけども) しおちゃんの声はハッピーシュガーライフの異常性を際立たせているように思えた。別の意味で犯罪的で、本当に声優さん(ひいてはキャスティング)ってのはすごい仕事をするなあとしみじみ。

 スカートの下からカメラで録画しているとき、もしカメラの角度が30度曲がっていたら、非常に貴重な映像が撮れていたと思うと非常に悔やまれる。三星くんをなぜ何日もあそこで監禁したのか(できたのか)ということについては疑問が残るけど、そこまでは気にならない。

 さとちゃんはしおちゃんを後ろから抱くことが多い。個人的な感覚では、これはものすごく犯罪臭がするのだけど、どうなんだろうか。というのは、後ろから抱くということは、相手の顔を見ることに重点が置かれていない、ということである。つまり抱ければ(触れれば)それでよい、という発想から、後ろから抱くのである。あるいは、顔を見られたくない、という意味もあるかもしれない。しおちゃんが子供だからある程度許容されているだけで、やはり後ろから抱く、という行為には何か意味がありそうな気がする。ちなみに僕がさとうだとしても、やはり後ろから抱きたいと思う()

 この時点でさとうとしおちゃんの関係は、百合ではないように思う。本当は百合かもしれないが、一般的な感覚であれば、親子や姉妹の関係の方がそれに近いと感じるのだろうと思う。それはしおちゃんを「物を知らない子供」と思うことに起因する。この認識はおそらく作者の意図通りで、この時点ではさとうですら独善的な、つまり一方的な愛の対象としかしおちゃんを見られていないように思う。今後のストーリーの展開で、それがどのように変化するのかを見届けてほしい、というメッセージが込められているように思った。

 最後の一室のワンシーンで、それまでのふわふわあまあまな空気感を微塵も残さず視聴者の不安に駆り立てるのはすごい。この辺がミステリーとサスペンスの中間と感じる。唯一問題があるとすれば、ここでかかるBGMが、伝説の四八(仮)のバッドエンドのBGMと非常に似ているのである。と思ったけど、改めてきくとそうでもなかった。でも出だしの雰囲気がすごい似てるので是非聴いてください()

 

2話-しおの箱庭

 2話はとにかく北埋川先生のターン、私はものすごく北埋川先生の気持ち(の一部)が分かる。本命が2人以上ってのは分からないけど、スリルを味わうためにあえて危険な道に飛び込むってあたりが、平凡な生活をつまらなく思ってそうで、非常に好感がもてる。

 それにしても「入学式からずっと見ていました」のくだりは、絶体絶命都市2の辺見先生を思い出して草生えてしまう(↓動画)

 さとうの北埋川先生を追い込むとき、玄関の前で前をはだけたサービスシーン、ものすごくいいと思います(`・ω・´) でも北埋川先生は、よくあの行動の意図するところを察知してうまくかわしたなあと感心。私なら慌てふためいて「ま、松坂さん↑何してるんですか↑」とか裏返った声で静止しようとして逆に奥さんにバレてしまいそうだ。

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ハッピーシュガーライフ2話より

  このシーンから北埋川先生調教までのシーンは原作よりもアニメの方が過激で、なかなか制作陣の気概が感じられました。

 しおちゃんは相変わらずかわいいけど、しおちゃんにも訳ありの過去がありそうな描写。1話、2話と、さとうとしおちゃんがどうやって出会って、どうやって今の関係性を保っているのかについては説明がない。これらが回を追うごとに、少しずつでも描写されていく、というのが、信頼できる作品ということになる。言うなれば伏線をきちんと回収してくれる作品がよい作品だと思う。私はあまり漫画は見ないが、最近だと進撃の巨人(最近でもないか)は信頼に足る作品だと思う。伏線などがなくても、世界観がきっちり決まっている、その世界に自然に入っていけるような作品はよい作品だと思う。

 すーちゃんってからかい上手のなんとかさんに似てるけど、版権は大丈夫だろうか() この子もかなりえっちなので好き。

 ちなみに北埋川先生に処分をお願いしたゴミ。普通に処理するのはけっこう大変そう(しかも中身を見ずに)。北九州監禁殺人事件では、人の死体を処理するときは佃煮の要領で細かくくだいて団子を作ったりペットボトルに入れて、海に捨てる、といったことが書いてあった。まああまり深く考えるところではない…

3話-モノクロームの長い夜

 この話はさとうの「(感情を)制御するには理解しないと」という言葉に共感しすぎた回でした。だから私は今こうして感想を書いています。ハッピーシュガーライフという作品を理解して、この物語に対する感情を制御するために…まあ全然理解できていないのですが。

 そろそろ太陽くんのガチロリ(という言葉では生ぬるいか、ガチペド)の行動が目立ってきた。気持ちは分かる。いたいのいたいのとんでいけーってしてくれるしおちゃんは本当に天使。

 1話でもあったけど、3話でも7話に向けたミスリードが仕組まれている。ミステリーが好きな人は初見でも気づいてしまうのだろう、私は何回も見てようやっと気づいた。というのはエレベーターのシーンで、少なくとも3階よりも高い階へ移動していることが示唆されている。この構成は計画的で、しかも視聴者に対して誠実な、正統派の謎かけではないかと思う。なのでこの作品はミステリーではないかと思うのである。

 ぼちぼちしおちゃんのお母さんと思われる人物の幻影が存在感を見せる。原作ではこのキャラの掘り下げ回もあったが、正直、何のために存在するキャラなのかが私には分からない。これが私がもやっとする原因の一つ。しおちゃんから決別されるために存在しているように見える。このキャラの結末としては決して幸せではないように見えるし、あさひも救いようのない不幸な道に落ちているようにも見える。この話は最後に改めてするとして、なんというか、悲しいお話ですねっていう結論以外に辿り着けないのが悲しいし、あきらめもつかない、というのが本音。全ての人間が救われる必要はないと言われてしまえばそれまでだが、その辺の気持ちの整理が未だにつかない。

4話-砂糖少女は気づかない

 さとうつよい。さとうがしおちゃんを連れていくところを太陽くんが見て、それをしょうこに話し…といった具合に物語が少しづつ展開されていくのは心地よい。

 しおちゃんを家に入れた後、家に外鍵を設置するさとうを見て、やはり北九州監禁殺人事件を思い出す。何かしたの事件にインスパイアされたりしたのだろうか…外に鍵をつけるというのは、近隣住民からするとかなり不自然に見えそうだ。(実際前述の事件でもマンションの一室に南京錠が何個も掛けられている異様な扉だったらしい)

 ここけっこうがっつり揉んでて草。

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ハッピーシュガーライフ4話より

5話-罪の味、罰の味

 原作通りの話なのだけど、ミスリードを誘いたいのか、非常にオチが不愉快で納得のいかない回だった。なので特に言うことはないかと思ったけど、すーちゃんがえっちだったのでヨシ!この子に関しては、百合と言ってもよい気もする。

 で、さとうがしおちゃんに告白したくだりが個人的には全く理解できない。この話必要かって思う。好意的に解釈すれば、自分がしおちゃんを裏切るような(愛に背く)行動を取ったことを懺悔する必要があったのだろうと思うけど、それそんなに溜める必要あった?と思ってしまう。要するに、そこで深刻な態度をとっているということは、「もしかしてしおちゃんに人を殺したことを告白するのか?」と視聴者にミスリードさせたかった(実際そう思った人は少なくはないのだろう)のだと思うが、あまりにも馬鹿馬鹿しすぎた、というのが正直な感想。それでもさとうの気持ちが分かる人、またハッピーシュガーライフの世界を理解している人は「いや、さとうがそれを告白することは本当に勇気のいることなのだ」と納得できるのかもしれないが、今の私はまだその境地には立っていない。そもそもすーちゃんにそういうことする前にもう少し躊躇うんじゃないの?しおちゃんに会う前に躊躇うんじゃないの?と思ってしまうわけで、要するにミスリードさせるためだけにこの告白が用意されたのではないかと思うと、さすがに冷める。(※個人の感想ですぞ)

 この感想を書くのにもう一度見返しているけど、やっぱり唐突感があっていまいちしっくりこない(お前の知ったことかと言われればそれまで)。ここでしおちゃんに許してもらっているけども、自分に都合の良い解釈で逃げていることには変わりがないのと、自分は他の何人も一度たりとも許さない姿勢を貫いているので、結局普通の考えでこの話を解釈してはいけないんだという結論に達する。でも視聴者の多くは普通の考えしかできないのでは?と思うと、もう少しましな展開はなかったのかなあとは思う。まあ詮無きことだし、じゃあお前アイデア出せと言われても出るはずもなく、本当に言ってもしょうがないことだった。

 それはいいとして、しょうこが太陽くんの家にお邪魔するシーン、なんとうらやましい。ほんとしょうこちゃんの制服とふとももと白ソックスは反則。前から分かっていたけど、しょうこちゃんはこの世界での数少ない常識人枠。それゆえにこの世界を生きるにはつらい… ここで太陽くんからさとうとしおの関係を仄めかされたことで、しょうこちゃんのバッドエンドが確定してしまったのだと考えると、太陽くんがガチペドなのが悪いのだと思うが、それってさとうが太陽くんを振ったのが元凶だと思うと…あれ…?さとう許すまじ……いや、さらに遡れば、しおちゃんがさとうと出会ったことが遠因で…いやさらに遡るとその原因を作ったのはあさひ…? いやこの話やっぱり救いようがないわ……

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ハッピーシュガーライフ5話より、しょうこちゃん

6話-私たちは、月の周りを回っている

 何やら暗躍する北埋川先生、ある意味視聴者に最も近い立場ともいえる重要な役割を演じているように思う。それにしても、中身も見ずにゴミを処分するかっていうのはいくら忠実な下僕でも苦しい気もするが、そういうところを突っ込むのはナンセンスだと思うのでキニシナイ!

 それよりもしょうことあさひのおねショタイチャラブ餌付け生活が始まっていた!ほんとかわいい。

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ハッピーシュガーライフ6話より、しょうことあさひ

 この世界ではいくらかわいくても幸せにはなれない結末が待っている、という事実がやるせない…「そういう話だから」で済ませられない感情がある。特にこの二人についてはそう思う。この二人の共通点として、家庭環境に大きな差はあるものの、行動原理としては常識的である、つまり視聴者が普通の理解で納得しやすい、ということがあるように思う。

 しょうこは6話で、さとうの本心を知りたいと思い、それは多分普通のことのように思われる。公式ファンブックにも、しょうこは「普通の女子高生っぽい感じ」を目指した、と書かれている。(余談だが、公式ファンブックは私にとって心の傷を僅かながら癒してくれる必読書となっている。特にしょうことあさひの結末に対するもやもやを僅かだが解消してくれるのは、作者である鍵空とみやき先生の心配りがあるからこそだと思う。) 

 一方であさひの行動原理は家族、つまり母さんとしおと3人で幸せに暮らすことで、こちらも行動原理としては普通に感じる。行動そのものは家庭環境の影響で常人の理解を超えるかもしれないが、行動原理は常識的なのである。

 この二人が出会い、関係を紡いでいった結末は皆様がよく知る通りだが、視聴者が理解しやすいキャラの結末が、原作もアニメも、どう解釈しても救いようがない、という事実が、キャラが好きであればあるほどやるせないのである。もちろんそうは思わないって人も多くいそうで、そういう人の方がこの作品を楽しめているのかもしれない。でもやっぱり好きなキャラに僅かばかりの救いがほしいなと思うのは、きっと普通のことだと思いたい。その救いを本当に僅かに与えてくれるのが公式ファンブックだということでした。

 6話はあさひに勇気づけられたしょうこが、さとうとの距離を一気に詰めようとして、さとうがしょうこを家に連れていこうとするところで終わっている。この時のしょうこの状態は、

  • 太陽から「さとうがしおを連れて行った」という情報を得ている(半信半疑)
  • あさひがしおを探していることを知っている

ということだけど、そのしょうこがさとうに対して距離を詰めていった理由は、やはりさとうとの関係を深めたいという一心だったのだと解釈している。つまりあさひがしおを探していることはまだそんなに重要視されていないように思う。何よりまだその程度しか情報をもっていないので、そう判断することは妥当だ。つまり、「状況がまだ分からないが、さとうの様子がおかしいことは分かる。もし困っていることがあるなら、親友として力になりたい」と判断したのは自然なのだと、そう思う。しかし家に連れて行かれた先で起こることが想像をはるかに超えていたため、その後の判断に迷いが生じたのではないかと。まあだいぶ好意的な解釈だということは重々承知の上で…

 一方で、この相談を受けたさとうとしては、本心で「友達を失いたくない」と思っていたに違いない。もしここでしょうこが引き下がっていたら、どういう展開になっていただろうか…もしそれでしょうこに何かしらの幸せが訪れるのだとしたら、この話は「中途半端な勇気をもつべきではない」という教訓を得ることになるのだろうか…そもそもこの作品に何かしらの教訓を求めることが間違っているのかもしれないが、今の私はどうしてもしょうこがこの作品に登場した意味を求めたい困ったちゃんなのだ。

 そもそもしょうこからの相談を受けたとき、さとうは「本当のことを言うよ」としょうこに言った。しかしこれが「嘘」に対する「本当」ではないことは、結局さとうが詭弁を用いてしょうこを避けた、とみることもできる。(さとうを悪者にしたいわけではないのだが、しょうこをどうにか救う解釈を得たいのである) それは次の7話の話題になる。

7話-砂糖少女の原材料

 物語の転換点となった7話だが、原作で言うと4巻に相当するというからびっくりした。(アニメは全12話、原作は全10巻なので、アニメのペースがかなり遅いことになる)

 さて、さとうの家への道すがらのさとうとしょうこの会話は、本当に友人同士の会話そのものだ。特にさとうからしょうこに「友人」だと切り出しているこの会話は、この後の展開とのギャップを作り出すための演出だろうか…会話だけ聞けば自然な会話だが、家で何をするつもりだったのかを考えると、さとうとしては本当にしょうこちゃんを信じたかったのかもしれない…言っても詮無いことだが。

 前回から暗躍する北埋川先生が大活躍。作者の渾身のミスリードが炸裂?したと思う。(私は見事ひっかかった) ところで、原作では北埋川先生がさとうとしょうこの会話を聴いて「教師としては喜ばしい事です」と感慨に耽っている。よい先生ですね()

 さとうの叔母の初登場、存在感が強烈で、得も言われぬ雰囲気を醸し出している。警察に対して「嫌です」って堂々と言える、そんな人に私はなりたい(尋問不可避)

 鍵の付いた部屋に警察が入ろうとしたとき、さとうが何かを言おうとしたのは、何を言うつもりだったのだろうか? 実際、中には見られて困るものはなかった(それはさとうも分かっているはず)ので、さとうが口を挟む必要はなかったのだが、叔母さんのフォローに回るつもりだったのだろうか、どうやって? 大した話ではないが、叔母さんとの関係性を考えると不思議な感じがした。

 結局この出来事によって、しょうこは少し混乱し、さとうはしょうこに「それでも私の友達でいてくれる?」と問いかけ、それに対してしょうこが目をそらしたことが決定的に二人を分かつことになった…というのがストーリーだが、いくつか疑問がある。

 6話でさとうは「本当のことを言うよ」と言っていたが、「本当のこと」とは叔母さんのことなのか?であれば、普通そういう言い方はしないのではないかと思う。別に叔母さんがいることは隠してはいなかったはずだ。あえていえば「叔母さんの愛し方が特殊であること」だが、それを「本当のこと」として話す感性はいまいちわからない。大っぴらにいうことではないが、そもそも話題にしないはずのことだからである。つまりよく話題になることを避けていて「本当のことを言う」なら通じるが、そもそも話題になりえないことを披露することを「本当のことを言う」と表現するのか?ということは疑問だ。別に何か答えをもっているわけではないが、違和感は残った。

 上記の疑問は晴れて、しょうこと別れた後「久々に痛かったの思い出しちゃったなあ」という台詞から、さとうが幼いころは友達と叔母さんを会わせていたのではないかと考え、「痛い」思いをしなくてすむように叔母さんを友達から遠ざけるようになった、と考えれば自分の中で腑に落ちた。つまり「本当のことを言う」というのは「叔母さんの家に招く」という意味で、そんなに違和感をもつほどではないかと思った。叔母さんの家といいつつ、それは一般的には自宅ということで、さとうにとっての「本当のことを言う」というのは「私の本当の家庭事情を知ってもらう」でもまあ意味は通るのかなあと。(でもたまたま警察がいたから叔母さんの異常性を目の前にしたけども、しょうこちゃんだけならそこまででもなかったのでは…?)

 次に、「それでも私の友達でいてくれる?」という問いかけに対してなぜしょうこは目をそらしたのか。イメージでは「馬鹿さとう!そんなの当たり前でしょ」と言いたかったことが示唆されているが、それをためらった理由って何なんだろうか。叔母さんがどういう人であれ、それは目の前のさとうに既に体現されているわけで、その事実が今分かったところで目の前の人間は変わらない、と思ってしまうが、それは普通の感性ではないのかもしれない。叔母さんがしょうこの判断を誤らせるほどに強烈だったのか、あるいは叔母さんは関係なく、真に問いかけられたときの心の準備ができていなかったのか…いずれにしても、ここのしょうこちゃんにはあまり共感ができなかった。とはいえ即答を求められるのは厳しいかなあ……即答しなければただのバイト仲間というのも極端な気もするが、だったら先にラインを踏み越えてくるな、と言われればそれまでか。ただ、これがしょうこにとって予想していないことだった、ということは要素として小さくないと思う。(理由は前述の通り)

 最後に、この問いかけに対して「馬鹿さとう!そんなの当たり前でしょ」と言えていたら、どういう展開が待っていたのだろうか。おそらくさとうはとても喜んだに違いない。だが、喜んだ後「じゃあしおちゃんに会わせてあげる」とは120%ならないだろう。「しょーこちゃん、ありがとう!これからも友達でいようね!またね!」といって会話を切り上げるのではないかと思う。しかししょうこはそもそも「さとうの家にしおがいる」ということを半信半疑ながら思っている状態なので、その切り上げには食い下がるかもしれない。食い下がると、7話がいきなり9話に飛んでしまうかもしれない。残念ながらその危険察知能力はしょうこちゃんにはない…そう考えると、どの展開になったとしても、しょうこの未来は明るくはない、という結論になってしまう。

 私の平凡な想像力では、例えば…

しょうこがいったんこの場を引き下がる

できるだけさとうを刺激しない方法で、しおちゃんとの接触を果たす(無理)

さとう、しお、こしょうしょうこが3人で安定的に存在できる状況を作り出してから、あさひとさとうの両方の説得を試みる(絶対無理)

しおちゃんがさとちゃんもお母さんも両方大切な人だという結論に達する(無理)

全員生存ルート

みたいなことしか思いつかないが、「それどこがハッピーシュガーライフなん?」って訊かれるとぐうの音も出ない。結局この物語の鍵はしおちゃんにあり、その情報から一番遠いしょうこには救われるストーリーはなかったということかもしれない…でもビジュアルノベルとしてゲーム化して、鬼ムズの全員生存ルートってのは悪くない…悪くなくない…? まあとにかく、この7話で完全にさとうとしょうこの関係が壊れてしまったことは残念この上ないのでした…

8話-1208号室

 裸Yシャツ!!!!!えっちなことしたい!!!!!!!以上

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ハッピーシュガーライフ8話より

 じゃなくて、この画家は聖人かって思ったけど、狂人だったってオチ。画家のお兄さんとの会話の演出は素晴らしい。欲を言えば最後の文字も不要だったのではないかと思うけど、文字がないと私みたいな人が理解できないから仕方なさそうだ。

 「どこか欠落している彼女が好きなのだ」という感覚は分かる気がする。平和だとつまらないっていう感覚と同じ?(違うか)

 結局画家のお兄さんが先に手を出したんだから、この件については正当防衛という見方もできる(第3者の正当防衛って成り立つのか…?)けど、まあ随分自由勝手に振る舞うねえという感想をもつ。それは多分普通の感想だが、さとうにとっては当然の行動なのだろう、それは分かる。しかしその行動を取った上で愛を語ることが許されるのかは、個人的にはなんとも微妙な気持ちになる。というのは、この作品ではそれが最終的には許されたように思うからである。それが結論で本当によいのか、という気持ちになる。それは最後にまた考えるし、ずっと考え続けることになるだろう。

9話-融解レイン

 はあ…見るたびに悲しくなるけど、しょうこちゃんがえっちなので相殺される感じの話です。マジレスすると「School Days」の一番有名なシーンに引けをとらない惨劇を見事に描き切ってくれた、衝撃的な話です。

 さて、しょうことあさひの最後の会話…そう出会った回数も多くないであろう2人がある種の信頼関係を築いているのは、あさひの非日常性が少なからず影響しているように思う。この会話の中で、しょうこは太陽があさひにしおの手がかりを教えていることに気づいている(分かりづらい文章だ)。このときしょうこは何を考えていたのだろうか?

  • 太陽はさとうがしおちゃんを連れて行ったと言っていた
  • 太陽はあさひにしおちゃんは○○にいると言っている(○○はしょうこには分からないが、少なくともさとうの家ではないことは分かる

この2つが矛盾しないための結論として、太陽が何らかの目的であさひに嘘の情報を伝えている、と気づいた可能性がある。だからしょうこはあさひを止めたのかもしれない。しかししょうこには確証はなかったので、あさひに詳しい情報は教えなかったのかもしれない…

 ここで、しょうこが「太陽がさとうがしおちゃんを連れて行ったと言っていた」という情報をあさひに伝えたら、どうなっていただろうか…?いやどう考えてもBADENDぽいけど…それが本当だと仮定して、太陽の言っていることに矛盾があることにはすぐ気づく。そしてしおちゃんはさとうの家にいるはずだ、となる。しかしそれは305号室ではない、ではどこだ? その手がかりを知るはずの叔母さんのところへ向かい、叔母さんはしょうことあさひの愛を目覚めさせ、おねショタイチャラブの愛の営みが生まれていたかもしれない…そしてその後1208号室へ向かい………うん、どう考えてもBADENDっぽいけど、人が死ぬルートは回避できるかもしれない……でも多分さとうとあさひのいずれかが死ぬんだろうな…原作ではさとうはかなり武闘派で躊躇なくナイフであさひの心臓を狙っていた(と思う)ので、勝敗の鍵を握るのはしおちゃん…でもこうなるとストーリー通りさとうに分があるので、結末は変わらなさそうだ、うん。

 しょうこは行動の選択肢をいくつかもっていたが、結局あさひとさとうを両てんびんにかけたような対応をとってしまったように思う。個人的には自分により近い存在となったあさひに依ったような気がする。だからこそあさひを送り出した後、太陽の動きを確認し、さとうがしおと一緒にいるという確証を得てから305号室へ行った。

 余談だが、305号室へ行ったという事実は、原作ではまさに「23rd Life 融解レイン」で示唆される。アニメでは11話つまり叔母さんに協力を求めるところで示唆される。個人的にはアニメの方がぞくっとくるよい構成だと感じた。アニメ全体を通じて、読者に考えさせる仕掛けが随所に散りばめられており心地よい。仕掛けがたくさんあるのは原作もそうなのだが、さらに練られているように感じた。

 305号室でしょうこと叔母さんがどんな会話をしたのかはアニメでも原作でも明らかになっていない(と思う)が、私は叔母さんに本心を話したのだと思う。例えば「あさひはしおを探している、さとうはしおと一緒にいる。私はあさひもさとうも大切にしたい、だからさとうの居場所を教えてほしい」とか(文才も想像力もなくて申し訳ない…) 叔母さんは7話で「たった一人の王子様、見つかるといいわね」としょうこの求める愛を見抜いており、また叔母さんにとってしょうこは(なぜかは分からないが)お気に入りであったとも思われる。また11話ではさとうからのとんでもない依頼にも応えてくれており、しょうこが本気で訴えることができれば、1208号室のことを聞き出すことはできたと推測する。

 しょうこはなぜカメラでしおちゃんの画像を撮ったのか、アニメで言えば出てくるのを待ち構えていたということになるし、原作で言えばさとうの後をつけていたということになる。(原作はちょっと不自然だと思う、あの障害物のない通路で、さとうが周りを確認した上で鍵を開けていて、その間にしょうこがあの距離を詰めるのはかなり厳しいのではないか) そしてその画像を間髪入れずあさひに送信した… メールアドレスを交換したことになっているが、おそらくLINE的なものも交換していると思う(作品上LINEとは言えまい)ので、送信自体はそんなに時間がかかるものではないと思われるので、そこの不自然さは感じなかった。しかし画像を撮って連れ込まれるまでの数秒であさひに画像を送信する判断は、最初にそうすると決めていなければ難しいように思う。つまりとっさの行動ではなく、計画的な行動のように見える。

 …もしかして、最初からこうするつもりでしょうこはあさひと連絡先を交換したのか…?

 しょうこが1208号室に連れ込まれて、さとうと最後の会話を繰り広げる。その内容はアニメでは分からない。しかし原作(5巻)及び公式ファンブックではある程度分かるようになっている。これは知っているのと知らないのとでは非常に大きな差が生まれるように思うので、アニメにも是が非でも盛り込むべきだったのではないかと思う。しょうこの主張は「しおちゃんを帰すべき」ということだった…… やはりこれは、さとうよりもあさひのことを想った末の行動に見える。さとうが友達でなくなったとは絶対に思っていない、しかしその言葉がさとうに届くはずもなかった…さらに「警察には言わない」という言葉は、それは今のさとうには絶対に届かないだろう、というのは外野の意見。それでもしょうこはもがき、結果としてさとうからの信頼を得ることはできなかった…

 結局のところ、しょうこがさとうの世界を理解できなかった、ということに尽きるのかと思う。それは理解できなくて当然で、当事者ではないのだから。しょうこはその他大勢には勝ったが、しおには負けた、ということなのだろう。それが全ての世界…

 最後に「しょーこちゃんはあの時、私を拒絶したじゃない」という言葉、本当にこれが不信のきっかけとなっているのか、とってつけた言葉なのか……ある見方をすれば、しょうこが選択を誤った結果とみることもできるし、別の味方をすれば、しょうこの愛が未成熟だった結果とも言える。要するにしょうこがいい悪いとか、そういう括りでは語りたくないなあと。いい悪いって言い出したらこの世界のことはだいたい悪いことになってしまうので、それはtrivialではないかと。だからなんとかしょうこがこの作品に存在した意味を、解釈を与えたいと思い、ずっと考えています。

 特別EDテーマの「カナリア」はとてもこのシーンに合っていて、曲の前後も込みで非常に美しい。カナリアというと炭鉱のカナリアのイメージで、この小鳥がしょうこを指すのだとすると、1208号室すなわちさとうはしょうこにとって有毒だった、という解釈もできるが、それはあまりにも悲しい…

 ここでさとうの手に残った傷痕は、最後まで描写されることになる。それは当たり前かもしれないけど、丁寧な仕事をしてくれているなと思う

10話-星空のプロポーズ

 あんまり興味がわく話ではないので特に書くことはない、と思ったが、あった。

 1話を見たときから、さとうのしおに対する愛が独善的だと思っていたが、その違和感に対する回答となるのがこの話だった。しおちゃんはさとうと対等の立場になることを望んだ、ということだろう。正確にはお互いを支え合う関係でいたい、と。紆余曲折を経てその関係に昇華したことで、さとうの言う「愛とは何か」というステージが1つ上がったのだろう。

 それはいいのだが、その決め台詞であろうしおちゃんの「しぬときは共犯者でいさせて」(原作6巻ママ)という言葉、これがものすごく不満だ。何回考えても不満だ。原作準拠の台詞なのに、とにかく不満だ。理解できない。

 まず、単純に「しおちゃんどこでその言葉覚えたの?」っていう疑問が出る。

 そして「しぬときは」の意味、なぜいきなり死ぬときの話をするのか?この前の「二人で戦おう」はギリギリ分かる、しかし何と戦うことをしおちゃんが想像しているのかは分からない。洗濯機の中で見た血やさとうの手の傷を見て、戦いを連想したのかもしれない、だからそれはいい。ただ、その会話の流れで「しぬときは」の仮定を随分いきなり出してくるなあという印象を受ける。

 一番不愉快なのが「共犯者」という言葉だ、本当にどこで覚えたの? 「共犯者」という言葉の意味を知っているとすれば、さとうが犯罪者である、罪を犯した人であるという認識があるということになる。犯罪者に協力する人を共犯者と呼び、犯罪者とは悪い事をした人、と解釈できる。つまりさとうが悪いことをした人、あるいはこれからする人である、という認識をもっていることになる。しおちゃんに善悪の区別がつく程度の理解があったとしても、そこから自分が共犯者になりたい、という理解に飛ぶのはかなり無理があるのではないかと思う。

 言いたいことは分かるが、言葉に違和感がある、ということである。大げさに言えば、世界観が壊れる。原作では見開き1ページでデカデカと「しぬときは共犯者でいさせて」と出している。よほど自信がある表現のようだが、私には全くそのセンスが理解できない。心の瓶が壊れかかれば出てくる言葉なのだろうか。「しぬときはいっしょだよ」でも唐突感があるが、共犯者よりはマシだと思う。チープな表現になるかもしれないが、不自然さは消えるだろう。結局この台詞をしおに言わせているところが肝なのだと思うが、いくらハッピーシュガーライフの世界でも、殺人が(感情的に)正当化される世界においても、この言葉を言わせることは私は許されないと思う(※個人の感想ですぞ)

 この話はそれが違和感ありすぎて、他がどうでもよくなるレベルだったので、これくらいで。

11話-永遠の一瞬を、貴方と。

 あさひが太陽の爪をはがさなかったのを見て、本当に優しい子だなと思う。逆に言えば甘かったんだけども…この世界は優しさに厳しい…

 叔母さんのラスボス感が半端ない…ほんと好き。さとうのロジックはかなり苦しいように見えるけど、勢いで押し切ったのだろうか。叔母さん優しい。それにしてもなぜ叔母さんはしょうこのことをそんなに気に入っているのか…これについては特に原作のラストでも感じた。

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ハッピーシュガーライフ11話より

 この帽子と服装好き。逃避行の準備については、原作の方が丁寧に描写されている。特にすーちゃんのシーンは切ないものを感じた。この辺から、原作とアニメでは表現方法が少し違っているように思われるが、私はどちらも好き。全体的には、原作の方が説明や描写が細かいが、アニメは尺を縮めつつ演出を工夫しているように思われ、どちららも好きになれた。その最たる例はしょうこの扱いである。(贔屓目)

12話(最終話)-ハッピーシュガーライフ

 原作とアニメでは、放火に至る過程が異なる。決定的に違うのは、あさひが1208号室にたどり着いたのが放火前か放火後かということだろう。原作は放火前に、アニメは放火後に訪れ、そしてしょうこを見つけるのである…もう書いててつらい

 家を出る直前、さとうは偽装工作のため、しょうこに自分の制服を身に着けさせる。アニメではしょうこに冷たい視線を送られ、相対するさとうはそれを震えながら見つめ返す…ぞくっとするシーン。さとうは何を思うのか……原作も好き。救いは全くないが…

 あさひとしょうこの邂逅…アニメでは炎が燃え盛る中1208号室へ突入し、燃えていくしょうこを見届けることに…しょうことの最後の会話を思い出しながら怒りに震えるその姿は悲しすぎる。原作では放火前にこの部屋にたどり着き、目を見開いたしょうこを見つけ、そっとその目を閉じるという展開で、どちらも最高の演出。しいて言うなら炎の中を進んでいくのはちょっとかっこよすぎた(煙を吸って一酸化炭素中毒になりそう)ので、自然さでいえば原作がよかったかな、でも悲壮感はアニメの方が高かった。

 さとうとあさひとしおがついに相対する。ここで結局しおちゃんはさとちゃんを選ぶことになるのだが、正直無理ゲーすぎてあさひがかわいそうすぎる。しおとは数年(4年?)疎遠だったはずで、記憶の中に微かにしかいない実の兄と、自分を救ってくれた3ヶ月でも生活を共にした他人では、愛以前の話のように思える。さらにあさひはしょうこの死に怒りを覚えているが、あさひにとっては自分に優しさを与えてくれた大切な人であるのに対し、しおにとってはさとうが殺した、見たこともない、存在しか知らない他人ということになる。あさひの気持ちがしおに伝わる要素がこのあたりには全くなく、しおがかろうじて覚えている記憶に訴えかけるしか方法がない、絶望的な戦いだった。特にアニメはこのあたりはあっさりというか、早足だったので、あまり感慨も感動もない。原作はもう少し掘り下げているが、それでも構図としては変わらない。しお自身に残る記憶(愛)はない。こんな決まりきった勝負をさせるためにあさひとゆうなが存在していたのかと考えなくもない。この作品が救われない話だと思う理由の最たる理由は、さとうとしお以外のキャラクターが、単にその愛のストーリーの結末を導くために配置されただけに思えてしまうからだ。冷めた見方をすればそうなるし、実際それがこの作品のテーマの全てだと言っても言い過ぎではないだろう。つまらないストーリーだと言っているのではなく、救いのないストーリーだということだ。そういうストーリーだから、と言われればそれまでだが、誰に感情移入するかでそのあたりの感じ方、考え方は変わるのだとも思う。

 そして1話の冒頭のシーン、すなわち屋上からの飛び降りのシーンに移る。ここから最後まで、一切の文句はなく、私に素晴らしい読後感をもたらしてくれたことは間違いなく断言できる。

 このシーンに到達したとき、1話で問いかけられた「愛とは何か」というテーマに対する答えを心待ちにしていた。それはまだ私には分かっていなかった。1話の冒頭は次の言葉から始まった。

私は知らなかった
温もりとはどんな感じがするのか
優しさとはどういうものなのか
慈しみとは何なのか
そして何よりも
愛というものが
私には理解できなかった

でも
今ならわかる
愛とは
ようやくその本当の意味を
私は知ることができたんだ

 12話でも同じ問いかけが繰り返されているように見えるが、同じなのは前半部分だけで、後半部分が変わっている。…………愛について私が語ることはおこがましいので、言葉にはできない。そしてハッピーシュガーライフにおいても、言葉では表現されていない。それは本当の意味での、作者からの「読者への宿題」なのだと思う。それを答えを与えられなかったと捉えるか、答えを決める必要がないことを示されたと捉えるか、私は後者のように感じる。そして、それでよいと。そう思える結末だった。

 結局のところ、さとうとしおのハッピーシュガーライフは、愛に包まれた幸せなものだったということになる。これはそういう物語だった。

 原作の終わり方はさらに丁寧に描かれている。私にとっては、叔母さんの最後の言葉で少し救われた気持ちになった。後味がよいのはアニメの方かもしれない。描写が丁寧になればなるほど、この結末のさとうとしお以外の報われなさが際立ってしまうように思う。

 最も報われていないのはあさひだと思うが、とはいえ想像の余地は残る。しおちゃんが成長したとき、あさひはどのように過去を清算したのか、できたのか…それは本当に想像するしかないが、個人的には、あさひが全てを知り、納得した上で、しおとの関係性を、兄妹の関係性を保てていればよいかなあと思う。あさひは生者で、きっと強い子だ。叔母さんの言う通り「一人で愛は貫けない」ことを考えれば、あさひとしおは少なくとも同じ生活空間に存在するはずだ。あさひの愛がしおに届くことがないとしても、あさひはきっとしおに愛情を降り注ぐはずだし、その関係が壊れることはない、はず……つらいなあ…… それともしおは一人暮らしを望み、あさひとゆうなそれを承諾するだろうか…?そうなるともう何も言えない…

 しょうこの存在は何だったのか。しょうこがいなければ、よい意味でこの結末にはならなかっただろう。最終的に、しょうこのことを理解しているのはあさひしかいない。(一応叔母さんもいるが…) しおの中にさとうが残っているように、あさひの中にしょうこが少しでも残っていれば報われる、報われてほしいと思う。

 


 

 ということで、ハッピーシュガーライフの感想でした。要するにしょうこちゃんかわいいってことです。9話のしょうこちゃんのふとももは忘れません。

 私はもうすぐ円盤が届くので、その特典を楽しめる予定です。後は特別読み切りをまだ読んでいないので、それを読んで……それで、あとは鍵空とみやき先生の他作品を読めば、さらにハッピーシュガーライフという作品への理解が深まるだろうか…さらに理解したいと思う気持ちと、そろそろこの沼から抜けなければならない(仕事に支障が出る)なあという思いが半々です。とにもかくにも、素晴らしい作品に出会えてよかったと思います。改めて、鍵空とみやき先生はじめ作品を生み出してくれた方に感謝します。

 最後に、まさかここまで読んでいただいた方はいないとは思いますが、読んでいただいてありがとうございました!

 

※2021/1/7追記

人気投票ペア部門第2位の「Extra Life あさひ&しょうこ」の特別読み切りが読みたいがために月刊ガンガンJOKER 2019年10月号を買いました。もうこの話だけで、ここまで書いたしょうこの報われなさとかがどうでもよくなるくらい、最高に幸せな気持ちになれました。しょうこ&あさひ推しは必読に違いない。

さらにキャラクター部門第5位の叔母さんの読み切りもありましたが…これは本編の後日譚であり、これを読まずに本編を読んだとは言えないほど重要なピースであるように感じました。要するに、まだ読まれていない方で、本編の結末に100%満足はしていない、という方は読んだ方がよいと思います。読めてよかった。

ハッピーシュガーライフ(アニメ)の感想(ネタバレなし)

長くなってしまったので伝えたいことだけ先に書くと

  • しょうこちゃんかわいい
  • ジャンルはサスペンスとミステリーの中間、甘いのと暗いのが半々
  • 百合かどうかは人によって分かれる
  • ストーリーの構成、完成度が非常に高く満足
  • 読後感は最高だったが、キャラクターに感情移入するとつらくなる
  • キスをちゃんと描いてくれるのが好き
  • 考えるのが好きな人にはお勧め、かも
  • 深追いするとつまらなくなるので、あんまり期待しないでね

です!

ネタバレあり版も書きました。

siratama-z.hatenablog.com

 

 


 

私がハッピーシュガーライフを知ったきっかけ

 私がハッピーシュガーライフを知ったのはつい最近、次のツイートがTLで流れてきて初めてその名前を知りました。

 私はオタク界隈の人間ではあると思うのですが、アニメを見ることはかなり稀です。ハッピーシュガーライフもアニメは2年前、原作も既に完結しているのに、その作品名には全く記憶にありませんでした。

 前述のツイートでは、ハッピーシュガーライフは「女子高生と女子小学生の監禁百合ライフ」として紹介されていました。この中で私が最も興味を惹かれたのは、「監禁」の文字でした。作品名である「ハッピーシュガーライフ」からは想像もできない「監禁」という文字と、「発想が病気」として取り上げられている事実から、どのようなストーリーなのか、興味がわきました。

 「監禁」という言葉で真っ先に思い出すのが、「新潟少女監禁事件」です。私も記憶にある事件であり、またWikipediaやいくつかの本も読みました。当時から私は「監禁」に興味があったわけですが、最も興味があるのは「子供を監禁して、かつ自然な生活を送ることができるのか」ということです。一般常識からすれば、それは成功するはずがない、ということは理解しているつもりです。この事件は日本の監禁事件としてはかなり有名な事件ですが、悲惨な生活環境、監禁状況であり、人として許されるものではなかったということです。またこの手の話になると出てくる「ストックホルム症候群」という概念がありますが、理想の監禁(??)としては不要な要素であるとも思っています。自然な生活とは言いがたいでしょう。つまり私が興味があったのは「監禁される側の心に傷を負わずに監禁できるか」ということでした。

 すみませんどうでもよい話をつらつら書きましたが、そんなわけでハッピーシュガーライフに興味をもちました。とりあえずネタバレを避けつつWikipediaを流し読みしてみると、公式としてのキャッチフレーズは「戦慄の純愛サイコホラー」とのこと。私は感受性が乏しいので、ふーんって感じでした。この文字を見ても何の想像も働かないので、マイナスではないけどプラスでもない、そこまで期待するものではないかと思っていました。

 とはいえ、久しぶりに私の心が動いた作品だったので、一度見てみようと思いました。既に原作もアニメも完結しているため、私にはどちらを先に見るかの選択肢がありましたが、アニメの場合は1話が無料で見られるということもあり、とりあえずニコニコ動画で1話を見てみることにしました。(コメントが××なので悩ましい)

1話を見てみた

 1話の冒頭は次の言葉で始まっています。

私は知らなかった
温もりとはどんな感じがするのか
優しさとはどういうものなのか
慈しみとは何なのか
そして何よりも
愛というものが
私には理解できなかった

でも
今ならわかる
愛とは
ようやくその本当の意味を
私は知ることができたんだ

…随分と挑戦的な作品だ」と思いました。つまり「この作品で本当の愛とは何かを教えてやろう」と、そう言っているように聞こえました。かなり大胆な、しかしこれ以上ないつかみだと思いました。つまりこの作品にはストーリーがあり、結末があり、テーマは「愛」だと、親切にもそう宣言をしてくれているのです。

 私個人の話で言えば、愛について考えたことがないわけではないが、愛を説明する言葉は皆目見当がつかない、そんな状態です。愛と言えばアガペー愛という言葉を聞きますが、果たしてそんな教科書的な結論を持ち出してくるのか、それとも作者独自の解釈を示してくれるのか、それとも…

 というわけで、まあ正直1話の冒頭を見た段階でそこまで考えていたわけではないですが、1話を見ました。当時1話を見た感想を思い出して適当に書くとこんな感じです。

  • OPがちょっとこわい(特にしおちゃんを両手でいじいじしてるところ)
  • しょうこちゃんかわいい!
  • しょうこちゃんえっち!
  • しおちゃんの声優さんすごい(CV:久野美咲
  • さとちゃんこわい(でもふとももがえっち)
  • EDが非常によい(SWEET HURT | ReoNa)

 とりあえず軽く書くとこんな感じで、とにかくしょうこちゃんがかわいい(譲れない想い)

 …ここで「監禁」という言葉を思い出す。1話でさとうとしおちゃんの生活が描かれているが、表面上はお互いが幸せかのように描かれているように見えるが、さとうの独善的な思考が見え隠れしている。その気持ち悪さはOPの次のシーンでも感じた。

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ハッピーシュガーライフOPより

 そう感じた1話ですが、これは私に都合のよい言い方をすれば「予想通り」ということで、ちょっと安心したのを覚えています。これは間違いなく世間一般でいうところの「監禁」であり、それは成功するはずがない、という私の前提に反しなかったからです。つまり第2話以降、この不自然な生活がどのように変化し、どのような結末を迎えるのかにさらに興味を惹かれ、全話視聴することを決めました。

 1話を見るだけでも、アニメとしての構成、品質が非常に高いことが分かりました。もしかして最近のアニメはみんな高品質なのか…?ともかくよい作品と出会えたかもしれない、と思いました。

 「かもしれない」というのは、この時点ではよくても、変化の過程や結末が納得のいくものでなければ、その瞬間に私が作品全体をゴミと判断してしまうかもしれない、という危うさも感じていたからです。それでもその先を読み進めようと思うための原動力は、作者への信頼であると思っています。例えば1クールのアニメを6話で切る、みたいな話は割とありますが、それは「作者への信頼」がない、または、6話までで「作者への信頼」を築けなかったことに起因すると思います。その作者の作品を初めて読んで、その作者を信頼することは非常に難しいことだと思います。返す刀で、私がハッピーシュガーライフの作者である鍵空とみやき先生のことを知らず、その作品に初めて触れたという程度では、まだそこまでの信頼を置くことはできませんでした。つまり数話読み進める中で、作者への信頼を感じ取るか、感じ取れずに脱落するか、という二択が依然残っている、という状況でした。(私だけですかね…)

2話~6話を見た

 残念ながら2話以降は無料では見られなかったので、DMMで買って見ることにしました。(ポイント還元があったので)

 この作品のジャンルに一番近いのは「ミステリー」かな、と私は思います。いわゆる使い捨ての登場人物は少なく、登場人物たちがそれぞれの時間軸で関係し合う群像劇が展開されていました。「変人しかいない」という前評判はその通りで、特に私のお気に入りは北埋川先生になりました。太陽くんのガチロリ度は、自称ロリコンもドン引きするくらい真に迫ったもので、名演だと思います() 特にしおちゃんの手をとってコリコリするところ(語彙力不足)が最高に気持ち悪かったです()

 監禁のために外鍵をつけるシーンは、北九州監禁殺人事件を想起させます。こちらも凄惨な事件ですが、監禁のための外から南京錠を何個もつける、という手法を思い出しました。(こちらは物理的な拘束よりもマインドコントロールに焦点があたっている事件です。)

 ぱっと見は日常系ほのぼのアニメを想起させますが、ストーリーは少しずつ動いていて、それだけでも作者への信頼は少しづつ高まってきましたが、5話で崩れかけました。さとうに対して一気に覚めてしまい「なめてんのかこいつ?」と思いましたが、6話でどうにか私の作者への信頼は保たれました。しょうこちゃんとあさひのおねショタイチャラブ展開を信じて…というのはさておき、6話の引きが素晴らしかったです。嫌な予感しかしなかったですが。。

7話~11話まで見た

 そろそろネタバレなしでいろいろ書くのが大変になってきました。(本当は飽きてきました

 ここからは本当にノンストップで見ました。7話は作者渾身の罠と言えばよいのでしょうか、読者が本当にハラハラする仕掛けが用意されていたと思います。登場するキャラも狂気に満ちていて素敵です。

 私の好きな話は7話、9話、12話です。全部しょうこちゃんが出てきますね! アニメの12話(つまり最終話)は当時の原作を追い越しており、原作勢も初見だったと聞きました。アニメと原作は過程が多少異なるものの、結末は同じになるように作られた、とのことでした。私はアニメも見て原作も読んだ今これを書いていますが、どちらの展開も好きです。しょうこちゃん…

 「作者への信頼」という話で言えば、9話でMAXに達した後、10話でガクンと下がりました。下がった理由は、今でも個人的に納得がいっていないので、ずっと考え続けています。アニメ全話を通じて個人的に全く納得がいかないところが2つあって、一つは5話、もう一つは10話です。あくまで個人的な些細なもので、それを加味しても作品全体の構成は素晴らしいと思っています。

 私は、この作品が素晴らしいものだと判断した時点で、即円盤を購入するつもりでした。しかし11話まで読んだとき、まだその判断はできていませんでした。「愛とは何か」という問いかけに対する答えは、私の中にも、作品の中でも表れていませんでした。つまり12話、最終話の最後を見届けなければならない、そんな気持ちがどんどん高まっていきました。もう最初の監禁がどうのこうのという興味はどこかへすっ飛んでいて、「愛を知りたい」「最後まで見れば愛を教えてくれるのか?」という一心になっていました。

12話(最終話)の心地よい読後感

 最後のしおちゃんの言葉を聞いたとき、「愛とは何か」という問いかけに対する答えを与えてくれた気がしました。正確には答えではなく、言葉にもできないものだと思いましたが、私が最も望んでいた結末だったと思います。最終話を見終わった後、直ちに円盤を購入しました。当然、作者への信頼は揺るぎないものとなりました。

 結末については、どこかのアンケートで納得する8割、納得しない2割だったような気がします。全員が納得するような結末というのは存在し得ないと思いますが、私の読後感は、少なくともその瞬間は最高に心地よかったです。

 全体として、この結末に向かうための構成は非常に完成度の高いものだと思いました。当時は原作を読んでいませんでしたが、アニメとしての完成度は高く、また原作を読んだ今も改めてそう思います。

最後に

 疑問点や腑に落ちないところ、感情的にやるせなくなる展開などはたくさんありますが、それらを考え続けていると頭がおかしくなりそうになるので、ほどほどにしておかなければならないと思いつつ、4周目視聴や原作、公式ファンブック、感想サイト等を読み漁っているところです。「こういうお話だから」で済ませればそれでよいところだとは思いますが、好きな作品は自分の納得のいくまで考え抜きたい、という気持ちもあります。そういう意味では、ハッピーシュガーライフは「読者への宿題」が非常に多い作品だなあとも思います。私はそういう作品が大好きです。本当にこの作品に出会えてよかったと、心から思います。

 演者にも恵まれていると思います。特にEDテーマと挿入歌を歌われたReoNaさんは、歌唱力もさることながら、作品への愛に溢れていて、本当にこの方が関わってよかったなあと思います。(ので紹介)

 

 鍵空とみやき先生をはじめ、この作品に関わっていただいた全ての方に、本当にありがとうございましたと、伝えたいです。そして私はハッピーシュガーライフという作品をさらに理解するために、もうしばらく考えて続けたいと思っています。

 最後に、しょうこちゃんとあさひのおねショタイチャラブストーリーを願って…じゃなくて、ここまで読んでいただいてありがとうございました。