ハッピーシュガーライフの感想(チラ裏でボロクソ言うやつ)

 

 人気投票の特別読切を読んで、この作品からはもう離れようと思ったので、最後にいろいろ書いて終わろうと思います。私には結局作者の感性を理解することができなかったです。さとうとしおに興味ない人はお呼びでなかった…あとしょうこ好きな人はもっとお呼びでなくて、むしろ死ねと言われてる気分でした。どれくらい胸糞かというと、知るかバカうどん先生の作品よりもひどい圧倒的胸糞。抜けない分タチが悪い(勃ちだけに) あ、でもしょうこちゃんは抜ける…

 ボロクソ書いてるので、ハピシュガファンの方はごめんなさい。ボロクソ言うけど、原作も円盤も特別読切も全部買って読んだから許して亭ゆるして

 

 ↓まだ楽しかったときの感想

siratama-z.hatenablog.com

 

 

円盤の感想

 薄々分かっていたのですが、ハッピーシュガーライフのファンのメイン層は10代女子ということらしいです。

 なので、円盤の売り上げは悲惨だったようですが…それが悲惨だってことはおそらくアニメを制作する前から分かっていたにもかかわらず、こうして映像化して、円盤化していただいたことは本当に感謝です。

 で、円盤を買いました。Blu-rayを買いましたが、これってPCで再生するの大変なんですね…利権のにおいがぷんぷんする、いろんな意味で配信サービスに勝つのは厳しい気もしますが…

 円盤を買ったことは全く後悔していないです(大人が買わずして誰が買う)、むしろオーディオコメンタリーは至福のひと時を与えてくれました。特にVol.3のしょうこちゃんとあさひのコメンタリーで、この二人の全てが詰まった9話でやってくれるっていうんだから、もう終始歓喜でした。Vol.4のオーディオコメンタリーはよく分かんなかったです。3人でコメンタリーってのも難しいと思いますが、この3人でやるくらいなら2人の方がよかったのでは? Vol.2の太陽くんと北埋川先生は、私と考えることが近くて非常によかったです。

 

キャラ毎の感想(+特別読切の感想)

松坂さとう

 私が好きなさとうは、しおに出会う前のどこか欠落している彼女だけ。だから画家の気持ちがとても分かります。まあ私が画家だったらえっちなことをしまくりたかった。ちなみに「男の子はすぐホテルに行きたがる」ってのはマジなので、10代女子は気を付けた方がいい。

 特に興味は湧かないが、最後に見つけた「もっと深い愛」がどのようなものだったかは興味ある。身も蓋もないことを言ってしまえば、さとうは所詮子供で、愛を見つけたといっても、それは子供の視点から見た愛ということで、一面的なものでしかない。当然作中でも様々な愛が出てくるし、読者としても様々な愛を考えるだろう。そういう様々な愛の中の一つの形に過ぎないと思ってしまうのだが、おそらく「もっと深い愛」についても、それはさとうから見た、さとうが感じた愛であって、それに読者が共感できるかどうかは全くの別問題ということだろう。実際何が言いたかったのか、あるいはどういうものだったのかということは、作者のみぞ知るということだろう。

  と思ったが、読切(ガンガンJOKER2020年2月号)に書かれていた。こいつの感想は、誰でも思いつくクソつまらないオチで、非常にがっかりした。なんの奥深さもない、つまらない愛だった。まるでさとうから見たその他大勢みたいなつまらなさ。愛する人のために死ぬってのはまあ普通の発想ではないかと思うが、しおを残すことについて特に葛藤はなかったのだろうか、というところで思考がストップするのだが、特に葛藤はありません、しおが生きてよかったです、というのがこの話の結末なのだろうか? そういうものだろうか、とりあえず飛び降りてるときに何考えてるのかが描かれても、特に感慨は生まれなかった。つまりさとうは好き勝手やって、普通の愛を知って死んだ、という結末になったということになり、作品上の存在価値がないってことになってしまった。本当につまらない話だった。考えた時間が無駄だった。

神戸しお

 私が最も共感できない子。まあ当たり前で、年齢も違えば境遇も違うのだ。さとうと出会ってから、自我に目覚めるまでは好き。要するに愛玩動物としての彼女が好きなのだ。画家の男も、欠落した彼女が愛玩動物を見つけてかわいがるのを見て楽しむくらいはできたのではないかと思うが、ちょっと気が早かったようだ。

 前の感想で書いた通り、言葉の遣い方が非常に気にくわない。「ために」存在するようなキャラだと思い、それがかわいそうな気もするが、結局結末として自分の世界に閉じこもることを選択してしまった、せざるを得なかったかわいそうな子だと思う。別にあさひやゆうなと一緒に暮らせと言ってるわけではないが、この決まっていた結末のためにだけ存在した、という点でかわいそうだと思った、ということ。

  読切(ガンガンJOKER2020年1月号)もつまらない話で、要するに愛玩動物じゃなくなったしおのお話で、前述の通りつまらない。スカしたガキって感じなのだが、こうなることをさとうが望んでいて、しおも合意の上だったとするとおもしろいのかもしれない。結局しおにはさとうがなぜ自分を生かしたのか分かったのだろうか。てか金どっから出てんねんお前。ここにあさひが出てたら私が切れてたから、出なくて本当によかった。作者唯一の恩情だろうか。

 しおは人気投票3位の分際で最後から2番目の読切として登場した。普通5位から順番で、3位なら前から数えても後から数えても3番目の話として登場するのが普通だと思うが、しおとさとうを並べて描きたいという作者の意思が働いたのだろう。要するに人気投票の順位なんかどうでもいいってことで、あまり読者感情には興味がない人らしい。もっとも読者の大半はさとうとしおが見たいんだろうから無問題なのだろうが。

 というわけで、存在が不愉快なキャラだった。

飛騨しょうこ

 私が最も共感できる子。かわいい。かわいそう。もう多くを語る必要もない、私の心をとらえて離さない子。

 特別読切(ガンガンJOKER2019年12月号)で、しょうこは2度殺された。原作5巻の殺しのシーンをもう1回描かれた。この読切の読後感は最悪を極めていて、2度と読みたくない話だから、しょうこちゃんが好きな人は絶対に読むべきではない。

  が、もし既に読んだ人がいて、「しょうこちゃんが好きだけど、読後感は悪くなかったよ、むしろよかったよ」という方は、この読切をどのように理解されたのかを是非教えていただきたいです。

  この読切を読んで、私は二度とこの作者に関わらないことを決めました。私には早かったようでした…私の理解が及ばず、作品の良さが分からないことは残念です。でもしょうこちゃんはかわいい。

 もう一つの特別読切(ガンガンJOKER2019年10月号)はあさひ&しょうこの読切で、こっちはもうパーフェクト!!!!!!!!!!もう最高の読切でした。なのにしょうこ単独の読切でなんでそういう展開にするのかなって考えると、やっぱり作者はしょうこちゃんが好きな読者を上げてぶっ殺すってのがしたいんじゃないかと思います、割と真面目に。あんまりそういう人に付き合うのは精神衛生上よくないので、どれだけあさひ&しょうこのおねショタイチャラブ展開が素晴らしくても、これ以上知ろうとするのはよくないと思いました。

 あと円盤のVol.3のオーディオコメンタリーで、花守ゆみりさんと洲崎綾さんがあさひ&しょうこのイチャラブシーンを楽しそう鑑賞しているのもすごく聴いてて楽しいし心が洗われるので、これも何回も見直します。(9話だけど)

 あと9話はしょうこちゃんがかなりえっちなので、何回でも見られます。カナリアもいい曲だし。

神戸あさひ

 あさひ単独だと特に何も思わないですが、しょうこと一緒にいるとたまらなくかわいい。

 特別読切(ガンガンJOKER2019年11月号)はあさひ単独のよい話でしたけど、多分「こんなクソつまんない話描きたくねー」と思いながら作者は描いてると思います。私はこういう話の方が好きですが、多分作者はどうでもよいと思っている。本編では全く報われないし、しおの特別読切を見た感じ、完結後の世界でも報われてないように思うけど、世の中救いはないねってことを痛感させられるキャラでした。(それはおそらく全員の共通認識なのだと思う)

 実のところ、あさひはしょうこのことをどう思っていたのかは謎。多分好きまではいかない、というかあさひには恋愛感情はないんだろう…しょうことキスしたときも多分きょとんとしてたと思うし、まあそういうところもかわいいんだけども。1回くらいデートしてほしかったなあ…(見たいだけ)

 でもあさひ&しょうこの特別読切(ガンガンJOKER2019年10月号)は最高だったので、これは何回でも読み返したいです。ほんとあさひ&しょうこが好きな人は絶対必見!これは自信をもって勧められます。2019年10月号ね!2019年12月号じゃないよ!

 太陽くんはガチペドでマジキモいけど、それは多分花江さんの熱演がそう思わせているだけで、実際はそうでもないのかもしれない。けど子供体温とミルクのにおいはやべーやつだよ…最後もっと活躍してほしかったなあ。

 北埋川先生、スリルを味わいたいってのは非常に共感できる。何せ僕は今ダブルインバース全ポジで-160万円くらいやられてるので、ものすごくスリルを味わっています。

 叔母さん、体に魅力は感じないけど、考え方は割と共感できる。なぜ小鳥のことをそんなに気に入ったのかが知りたいな。ワンチャン小鳥が一人で305号室を訪れたとき、いいことしちゃったんじゃないかなーと! それ(愛)と引き換えに、小鳥は1208号室を教えてもらった、というのは割と真面目な考察として一考の余地ありでは??

 叔母さんが「さとうちゃんはまだ子供じゃない」と突っぱねたところが、体は大人な私はすごい共感。このストーリーの違和感を一言で言い表してくれた。全てを受け入れるのが愛、とは思わないが(否定はしないが)、子供としてのさとうが導き出した愛の結末としては、まあそんなもんかって感じもする。でもそれじゃつまんないんだよね…なるほど、どうしてこの作品のファン層が若い人なのか、今更なんとなく分かってきた気もする、遅いか。

 叔母さんの特別読切(ガンガンJOKER2019年10月号)も非常によかったです。なので2019年10月号はよかったの。そこから先は読む価値なし、というかマイナス振りきってる。…私がサブキャラが好きなだけだろうか。さとう&しおファンからぶっ殺されそうな気もするが、多分お互い分かり合えることはないだろう。

最後に

 というわけで、特別読切を読んで一気に覚めてしまったので、つまんない感想になってしまいました。でもアニメの出来はよいと思うのですよ。アニメだけ見る分にはよかった。

 この作者は怖い。自分の描きたいものを描くが、それ以外のことはどうでもよいと思っている節があるように思う。気まぐれな料理屋という感じだろうか、美味しいものが出てくるうちはよいが、何が出てきても文句は言うなと言われると、そこまで信頼はできない、というのが正直な感想だ。なのでもうこの作者の作品を読むつもりはない。

 2021/1/1にアニメを全部見たところから始まり、2021/1/12に作者に関わるのをやめようと思った11日間は私にしては長かったのかもしれない。この11日間は楽しかったです、ありがとうございました。でも特別読切で全ての楽しさが失われました。私には無理ってだけで、それがよいという人もたくさんいると思いますが、私は脱落します。

 あさひとしょうこのイチャラブハッピーシュガーライフを描いてくれるなら見ます()

 

 いないと思いますが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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ハッピーシュガーライフ9話より かわいいしょうこちゃん